成熟しつつある関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 07:52 UTC 版)
日加関係の修復を象徴する最も顕著な出来事は、1953年に当時の皇太子明仁親王が訪加したことである。この翌年、カナダ首相ルイ・サンローラン(英語版)と日本国首相吉田茂が互いに相手国を訪問し合った。 1950年代以降、日本とカナダは漁業、貿易、航空、郵便、原子力、文化等の幅広い分野において、数多くの互恵的関係を結ぶことに合意、協定を締結してきた。それらに伴って、両国首脳の交換訪問の機会も増していった。1960年代以後、岸信介、池田勇人、田中角栄、大平正芳、鈴木善幸、中曽根康弘、竹下登、海部俊樹、村山富市、橋本龍太郎、小渕恵三、森喜朗、小泉純一郎の歴代首相が訪加した。カナダ側からもジョン・ディーフェンベーカー、ピエール・トルドー、ジョー・クラーク、ブライアン・マルルーニー、キム・キャンベル、ジャン・クレティエン、ポール・マーティンの歴代首相が訪日した。 カナダ首相ブライアン・マルルーニーは、下院議会で第二次大戦中に抑留された日系カナダ人らへ不当な扱いがあったことに対して謝罪を述べた。1988年、日系カナダ人抑留問題に対応して、ブライアン・マルルーニーと全カナダ日系人協会 (NAJC) 会長のアート・ミキは、過去の歴史的問題を解決するための日系カナダ人補償合意書に署名した。 2008年、正式に日加間に国交が樹立して80周年を迎えるに際して、ハーパー首相は皇居を拝謁した。その翌年の2009年、天皇・皇后は国賓として初めてカナダを公式訪問した。
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