愛称つき列車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/10/08 03:07 UTC 版)
「シーボード・エア・ライン鉄道」の記事における「愛称つき列車」の解説
以下に、SALの運行していた旅客列車の一部を列記する。そのうちのいくつかは、SCL、そしてアムトラックに継承された。ニューヨーク始発の列車は、ワシントンD.C.まではPRRにより運行され、リッチモンドまではRFPにより運行された。 シーボード・フロリダ・リミテッド(1903年-) 冬季のみ、ニューヨーク〜タンパ間で運行された。編成は、全車重量級のプルマン型寝台車である。のちにニューヨーク・フロリダ・リミテッドに改称し、さらに1941年にはパームランドと改称された。1968年には運行区間がニューヨーク〜コロンビア間に縮小され、1971年4月30日限りで廃止された。 サザン・ステーツ・スペシャル(20世紀初頭-) ニューヨーク〜フロリダ間で運行された。編成は、重量級の客車とプルマン型寝台車である。1941年にサン・クイーン、1947年5月18日にカメリア、1948年にサンランドと改称された。 オレンジ・ブロッサム・スペシャル(1925年11月21日 - 1953年4月26日) 冬季のみ、ニューヨーク〜タンパ/セント・ピーターズバーグ/ウエスト・パーム・ビーチ間で運行された。のちにマイアミへ延長された。編成は、全車重量級のプルマン型寝台車であり、当時、SALにおける最高級の列車であった。この列車を歌った曲、「オレンジ・ブロッサム・スペシャル」の大ヒットにより、この列車名は不滅のものとなった。戦時中である1942年から1945年の間には運行されていない。 以下の列車は、SALが大々的に宣伝を打ったものである。カラフルなEMDのディーゼル機関車が牽引するステンレス製の流線形客車による編成で知られている。 シルバー・メティオ(1939年2月2日-) 当初、全車座席車の編成であったが、1941年、プルマン型寝台車が連結された。フロリダ行きの列車の中では初めての流線形の列車であった。最後尾には展望車を連結し、「米国で最も上質な列車のひとつ」と言われた。1971年からはアムトラックが運行を引き継ぎ、現代の設備に更新しつつ、現在も運行している。 シルバー・コメット(1947年5月18日 - 1969年6月) ニューヨーク〜アトランタ/バーミングハム間で運行。流線形の列車。座席車とプルマン型寝台車が連結されていた。 シルバー・スター(1947年12月-) ニューヨーク〜タンパ/セント・ピーターズバーグ/マイアミ間で運行。流線形の列車。座席車とプルマン型寝台車が連結されていた。アムトラックが運行を引き継ぎ、現代の設備に更新しつつ、現在も運行している。 ガルフ・ウインド(1949年7月31日 - 1971年4月30日) ジャクソンビル〜ニューオーリンズ間で運行。SALとルイビル・アンド・ナッシュビル鉄道(L&N)により運行されていた。チャタフーチにて機関車を交換していた。流線形の列車で、座席車とプルマン型寝台車が連結されていた 。
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