悲田院とは? わかりやすく解説

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ひでん‐いん〔‐ヰン〕【悲田院】


悲田院

読み方:ヒデンイン(hiden’in)

(1)古代社会施設
(2)近世京都における非人集住地。


悲田院

読み方:ヒデンイン(hiden’in)

宗派 真言宗泉涌寺派

所在 京都府京都市東山区

本尊 阿弥陀如来毘沙門天

寺院名辞典では1989年7月時点の情報を掲載しています。

悲田院

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/23 08:06 UTC 版)

悲田院(ひでんいん)は、仏教慈悲の思想に基づき、貧しい人や孤児を救うために作られた施設。

沿革

聖徳太子にならい、大阪の四天王寺に四箇院の一つとして建てられたのが日本での最初とする伝承があり、敬老の日の由来の俗説の一つである(四箇院とは悲田院に敬田院・施薬院・療病院を合せたものである)。

中国では代に設置されたものが、日本同様に社会福祉のはしりとして紹介される場合がある(収容型施設のはしりであることには間違いない)。

日本では養老7年(723年)、皇太子妃時代の光明皇后興福寺に施薬院と悲田院を設置したとの記録があり(『扶桑略記』同年条)、これが記録上最古のものである。なお、興福寺の施薬院・悲田院と、光明皇后の皇后宮職に設置された施薬院・悲田院とを同一の施設とみる説と、両者は別個に設置されたものとみる説とがある[1]。また、奈良時代には鑑真により興福寺にも設立された[要出典]

平安時代には、平安京の東西二カ所に増設され、同じく光明皇后によって設立された施薬院の別院となってその管理下におかれた。

鎌倉時代には忍性が各地に開設し、以降、中世非人の拠点の一つとなった。

現在は京都市東山区泉涌寺塔頭の一つとして悲田院があり、これは平安京の悲田院の後身と伝えられる。また、上述の四天王寺のある大阪市天王寺区の南端に位置する悲田院町JR地下鉄天王寺駅近辺)など、地名として残っているところもある。

脚注

  1. ^ 岩本健寿「奈良時代施薬院の変遷」『早稲田大学大学院文学研究科紀要 : 第4分冊』第54巻第4号、早稲田大学大学院文学研究科、2009年2月、87-100頁、CRID 1050282677443652224hdl:2065/32296ISSN 1341-7541 

悲田院

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 09:35 UTC 版)

永井氏」の記事における「悲田院」の解説

京都府京都市東山区泉涌寺塔頭のひとつ。寺紋永井鉄線使用されている。高槻藩永井家関わりを持つ。 「悲田院 (京都市東山区)」も参照

※この「悲田院」の解説は、「永井氏」の解説の一部です。
「悲田院」を含む「永井氏」の記事については、「永井氏」の概要を参照ください。

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