悪用された事例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/09 09:41 UTC 版)
この表現に目を付けた悪徳業者によって、医薬品医療機器等法に抵触する販売に悪用された。菊池は赤血球の凝集を見せて高額商品を売りつけることに注意を促していた。2006年、NHKの放送番組「ためしてガッテン」で詐欺に使われている手法が紹介された。顕微鏡で血液を見る際に、そのまま見ると血球が重なっているため、また時間が経過すると赤血球が凝集するため、血液が「ドロドロ」であるかのようにみえる。スライドガラスにカバーガラスを強く押し付けると血液が薄く広がり、「サラサラ」になったかのようにみえる。このように同じ血液でも細工によって、「見え方」を変えることができる。2007年11月に逮捕された事件ではこのような手口が詐欺に利用されていた。 2007年3月、国民生活センターより、上記のようにやり方によって見え方が異なることを悪用し、物品やサービス(磁気ブレスレットや化粧品やエステティックサービスなど)に、絶大な効果があるかのように見せて、それを販売することが横行しているとして警告が発せられた。 2007年6月、ついに違法診察の捜索が実施された。また、血液サラサラのデモンストレーションの手口の暴露等の内部告発も登場してきている。11月には、血液サラサラになる云々のうたい文句で高額ブレスレットを売りさばいていた健康器具販売会社の社長と幹部が詐欺容疑で逮捕された。被害者は全国で約8000名、被害総額は20億円以上にのぼる。
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