後から意味が変更された例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 19:27 UTC 版)
「バクロニム」の記事における「後から意味が変更された例」の解説
バクロニムでは、頭字語の一部の原語を入れ替えて、時代遅れや不正確となった場合に対応する例がある。「DVD」は公式には何かの略称ではない。元は「digital video disc」の頭字語としてDVDという呼び方が考えられたものではあるが、ビデオ以外の記録にも利用できることから、現在はDVDフォーラムが「digital versatile disc」を意味すると説明している。しかし現在ではあくまでも「DVD」が正式名称である。なお、規格制定前に他にもいくつかの提案があり合意に至らなかったことも、DVDが公式な正式名称になった一因である。 「GSM」は、フランスの研究グループによって開発されたため、フランス語の「groupe spécial mobile」から命名されたが、後に世界的な規格になると、英語の「global system for mobile communications」の略語へと変更された。 米国でよく知られている例にはSATがあり、これは元々「scholastic aptitude test」の略だったが、生徒の親の団体から、aptitude(適性)と言う語が生来の才能だけで、努力した分の能力を反映していないという苦情があったため「scholastic assessment test」に変更された。現在はそれも変更されており、公式には元の語は設定されていない。 SAP(英語版)は、当初は「Spanish audio program」を意味していたが、のちに「secondary audio program」へ変わった。 GCCは、「GNU C compiler(GNU Cコンパイラ)」という意味だったが、さまざまな言語のコンパイラが追加された結果、「GNU compiler collection(GNUコンパイラ集合体)」へ拡張された。 日本の金融企業であるSBIホールディングスのSBIは、元はソフトバンクグループの金融関連部門として設立され「SoftBank Investment」の略として定義されていたが、後にソフトバンクグループから離脱したため、新たに「Strategic Business Innovator(戦略的な事業の革新者)」の略と定義している。 TM NETWORKの「TM」は、もともとは出身地である多摩(TaMa、東京都多摩地域)が由来であるが、レコード会社と事務所により「Time Machine」の略であるという設定に変更された(TM NETWORK#ユニット名参照)。
※この「後から意味が変更された例」の解説は、「バクロニム」の解説の一部です。
「後から意味が変更された例」を含む「バクロニム」の記事については、「バクロニム」の概要を参照ください。
- 後から意味が変更された例のページへのリンク