延伸によるループ線化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 20:13 UTC 版)
2012年(平成24年)1月、西4丁目 - すすきの間の札幌駅前通上を、複線で接続する方針が固まったと報道された。狸小路付近に狸小路停留場を新設すること、また、既設区間とは異なり、軌道は歩道沿いに設置される予定であること、2014年度着工・完成の予定で、同区間の路面電車はおよそ40年ぶりの復活となること、総事業費は約20億円となることが報じられた。また、新型低床車両も2013年(平成25年)5月上旬から運行開始、2015年(平成27年)春までに計3車両導入される予定とされた。これらの路線延伸や、新型車両導入を含めた「札幌市路面電車活用計画」が2012年(平成24年)4月に決定、公表された。 西4丁目 - 狸小路 - すすきの間の延伸によるループ化開業は、2015年(平成27年)春と発表されていたが、2014年7月25日に札幌市交通局が軌道工事の入札不調と品質管理上の問題で開業が遅れることが明らかにされ、2015年11月5日の市長記者会見にて、延伸開業の予定日が同年12月20日と発表された。 2015年(平成27年)11月11日午前、試験走行を開始。サイドリザベーション方式のため、初日は運転士や運行管理担当者の指導員16人と歩道に警備員を配置して歩行者や並走する自動車に配慮しながら、交代で運転。新設する狸小路停留場や市電専用信号の位置などを確認した。 2015年12月20日、西4丁目 - すすきの間が開業しループ化、同時に狸小路停留場が開業した。ループ化後の利用者数は1日あたり平均2万4396人と、ループ化前と比べて11%の増加となり、札幌市が事前に想定していた1日平均600人増を大きく上回っている。
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