年齢の表現
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 14:24 UTC 版)
年齢の表現には満年齢と数え年がある。 満年齢(暦年齢) 満年齢とは、誕生日を起点に、生まれてからの年月を1年、2年と数え、(誕生日前日の満了)とともに年をとる表現方法。満年齢の表現方法では端数は何日と付け足して呼ぶ。 日本の法律では正確には誕生日ではなく誕生日前日の満了をもって年をとるとされている(学齢の計算などに影響がある)。 詳細は「年齢計算ニ関スル法律」を参照 数え年 数え年とは、生まれた年を「1歳」とし、元日を迎えるごとに年を重ねる表現方法。 数え年の場合、12月生まれであれば、生まれた時点で1歳となり、(誕生の翌月に)年が変わって1月になれば2歳となる。 欧米諸国では満年齢による表現が一般的である。 古来、日本では広く数え年での年齢計算が使用されていた。しかし、日本の現代の法制度では、年齢は、1902年(明治35年)施行の「年齢計算ニ関スル法律」により誕生日から起算し、1950年(昭和25年)施行の「年齢のとなえ方に関する法律」により満年齢でとなえることになっている。満年齢による表現が定着したのは第二次世界大戦終結後である(宗教、伝統行事、葬儀(享年)、占いなどの分野では数え年が用いられることがある)。このような理由で、過去の文献での年齢表記には注意を要する。 これらとは別に以下のような年齢表現が用いられることもある。 満年齢のうち年未満の端数処理は切り捨てが一般的だが、生命保険の分野では、これを四捨五入した保険年齢と呼ばれる年齢で保険料を算出する会社または商品もある。 人事労務の分野では、新規学卒者に対し、学歴に応じて一定の年齢とみなす学卒年齢という考え方がある。 健康診査や人間ドックの分野では、年度年齢あるいは検診(健診)年齢と呼ばれる、当該会計年度の末日(3月31日)現在の満年齢が用いられる。 日本の法令の場合、ほとんどは満年齢を基準にしているが、法律上の資格の有効期間・更新期間の中には、資格者の誕生日を基準とするものもある。 なお、以下特に必要があるときは満年齢と数え年を区別する。
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