平戸礫岩の岩石地植物群落とは? わかりやすく解説

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平戸礫岩の岩石地植物群落

名称: 平戸礫岩の岩石地植物群落
ふりがな ひらどつぶていわのがんせきちしょくぶつぐんらく
種別 天然記念物
種別2:
都道府県 長崎県
市区町村 平戸市大佐志町
管理団体 平戸市長崎県
指定年月日 2002.03.19(平成14.03.19)
指定基準 植3,植10
特別指定年月日
追加指定年月日
解説文: 礫岩は、平戸島南西部にあり,全体凝灰角礫岩からなる海抜287mの岩山である。特に,山頂部大きく母岩露出しており,また,尾根部は土壌浅く母岩露出している場所が散見されるこのような大変乾きやすい立地には、イワシデ群落ダンギク群落・ツシマママンネグサ群落など岩石特有の植物群落発達しており,山腹谷筋など土壌の深い立地成立している照葉樹林好対照見せている。
 また,こうした立地条件のもと、かつて対馬陸橋つうじて朝鮮半島陸続きになったことがあるという地理的な条件により,朝鮮半島植物日本列島系の植物共存した特有の植物相見られる。その代表的なものとして次のようなものが挙げられる
朝鮮半島系>イワシデコバノチョウセンエノキダンギクチョウセンノギク,ネズミシバ・チョウセンニワフジ
日本列島系>ニシノハマカンゾウ,ツシママンネングサ,イブキシモツケキハギイブキジャコウソウ
 また,礫岩には,特殊な立地条件のもとに,植物地理学的に見て特異的な分布をしている種が多数見られるその中でもっとも注目されるものは、イトラッキョウ(ユリ科)である。高さ15センチ程度淡紅紫色花を咲かせる可憐な植物であり,世界で平戸島南部岩石地にのみ分布している平戸島固有種である。その他こも,著し隔離分布を示す植物多く,その代表的なものとして以下のようなものがあげられる
隔離分布種>ミヤマビヤクシン(近隣分布地:多良経ヶ岳長崎);黒髪山佐賀);障子岳備岡);五家の荘(熊本)),ネズミシバ(韓画・済州島),イブキジャコウソウ波佐見町長崎);黒髪山),チョウセンノギク壱岐・対馬に各-カ所)
 このように礫岩岩石植物群落は、植物生態学的にみても植物地理学的にみても、日本では他所に類を見ない非常に価値の高い群落である。また,保存状態も大変良好である。よって、天然記念物として指定し保存図ろうとするものである
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