幕下以下の取組編成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 02:47 UTC 版)
幕下以下の力士は、通常1場所7番しか相撲を取らず、2日間のうちいずれか1日の出場となる。原則として、初日か2日目に1番相撲、3日目か4日目に2番相撲を取り、12日目まで同様に6番相撲までを取り、7番相撲は13日目-千秋楽のいずれかに取る。よって1日の取組に登場する幕下以下の力士の数は、12日目までは幕下以下全体の出場力士の約半数、13日目以降は幕下以下全体の出場力士の約1/3の人数となる。偶数日の幕下の取組終了後に、翌日・翌々日の2日分の取組をまとめて編成し、13日目以降の分は12日目に3日分をまとめて編成する。全勝力士を多く出さないようにするため、幕下以下の取組編成は、原則としてスイス式トーナメント方式を取り入れている。 1番相撲は東西の同地位の力士同士を対戦させ、初日は奇数枚目同士(幕下東筆頭vs幕下西筆頭、幕下東3枚目vs幕下西3枚目、…)、2日目は偶数枚目(幕下東2枚目vs幕下西2枚目、幕下東4枚目vs幕下西4枚目、…)を原則としている。2番相撲以降は、原則として互いに番付の近い相星(同成績)の力士同士を対戦させる。即ち、2番相撲は1勝同士、1敗同士が対戦する。3番相撲は、2勝同士、1勝1敗同士、2敗同士が対戦する。以下同じく、休場者・部屋などの関係で原則通りの取組が組めない場合を除いて機械的に決められる。 これにより全勝力士の人数が番数消化に連れて半数ずつ減って行き、最終的に全勝力士(7戦全勝)は各段毎に1人前後に収まり、当該力士がその場所の各段優勝、若しくは優勝同点となる。ただし、全勝者の番付が離れ過ぎている場合には、星違いの対戦を組むこともある。ほぼ毎場所7戦全勝力士が複数出る三段目や序二段より枚数が少ない幕下や序ノ口では、全勝力士が消え、6勝1敗の多人数(幕下では7-9人程度、序ノ口では3-5人程度)で優勝決定戦を行うことも稀にある。優勝決定戦の有無は千秋楽の進行に影響を与えるため、6番相撲を終えて優勝の可能性がある力士の7番相撲は全て13日目に組まれる(但し、平成に入ってから一時期6戦全勝力士の7番相撲を13日目、14日目、千秋楽に分散させていたことがあった)。
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