幕下陥落から関取復帰まで
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 16:56 UTC 版)
「宇良和輝」の記事における「幕下陥落から関取復帰まで」の解説
患部の手術を受けて松葉杖なしで歩けるようになったのは2018年1月場所後であり、その時点ではとても相撲を取れる状態ではなかった。2018年7月場所も休場し、これで1月場所から4場所連続の全休となった。2018年7月場所時点の番付は三段目30枚目となった。7月時点でまだ稽古場で相撲を取るには至らず、筋力トレーニングに励んでいると報じられている。9月場所で土俵に復帰し、6勝1敗と健闘した。翌11月場所は7戦全勝で三段目優勝を果たした。 西幕下23枚目で迎えた2019年1月場所は、10日目(この時点で2勝2敗)に豊昇龍に掛け投げで敗れた際に右膝付近を痛め、自力で歩行できなくなった。相手の豊昇龍は白星ながら表情は冴えず、「宇良さんがケガをしたみたいで心配です。後ですいませんと言おうと思います」と取材に応じた後、車椅子に乗って支度部屋付近の通路を通る宇良に謝罪。「大丈夫、大丈夫」と宇良は笑顔で応えたものの、病院での診断結果は2017年9月場所から6場所連続休場するきっかけとなった右膝前十字靭帯損傷の再発であり、この場所も6番相撲から休場することになった。2月4日、宇良は「土俵でもう一回頑張りたい。ここでは終われない。元気です」と断言し、現役続行を表明した。師匠は今度こそ心が折れるだろうと見ていたが、2019年5月場所直前の記事によるとちゃんこの時も笑っているとのことで、兄弟子・志摩ノ海の腐らない性格がリハビリ中の宇良に良い影響を与えているという。11月場所に土俵復帰。この場所では両膝に分厚いサポーターを装着している。 2020年3月場所はかつての付け人である同部屋の南海力と三段目優勝決定戦で対戦し、叩き込みで勝利して三段目優勝を飾った。同部屋対決の前に「楽しみではないですね」と複雑な気持ちを明かしていたが、優勝に際して「(幕下では)きれいな相撲を取りたいです。きれいとは?ケガをしないような相撲です」と抱負を語っていた。 2020年11月場所で、16場所ぶりとなる十両に再昇進を果たした。2度目のケガで「自分の相撲を取りきることに徹した。その方が動けたし、それでケガしたらそれでいいやという気持ちになった」と吹っ切れたことを明かし、「元気な相撲を取りたい。とりあえずは勝ち越しですね。勝ち越しだけ考えていきます」と意気込みを語った。
※この「幕下陥落から関取復帰まで」の解説は、「宇良和輝」の解説の一部です。
「幕下陥落から関取復帰まで」を含む「宇良和輝」の記事については、「宇良和輝」の概要を参照ください。
- 幕下陥落から関取復帰までのページへのリンク