岡城跡の松籟
●よく聞ける時期 ●寄りみち |
松籟とは針のような緑の松葉が何千何万本と松の枝にしげり、松の横枝が風によって強い弾力をもって上下左右にゆれ動かさせる際に立てる複雑優雅な風の交響楽である。 岡城は大野川(白滝川)と稲葉川の深い渓谷を堀として断崖上に築かれた中川氏の名城だったが、明治4年(1900)に廃城、いまは石垣が残るのみである。 秋になると本丸跡の老松のまわりの木々が落葉をはじめ、松の緑は一段と映えるとともに、秋風を全身に受けた老松はすばらしい松籟を奏ではじめる。とくに秋の夜空に月が昇ると、城跡、松籟、月光が三重奏となり、まさに「荒城の月」の世界が現出する。 |
列車・バス=JR豊後竹田駅から緒方行きバスで岡城入口下車、本丸まで徒歩10分。 |
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