山田康雄の死去による影響
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「ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス」の記事における「山田康雄の死去による影響」の解説
ルパン三世役に関して、本来はアニメ開始当時から演じていた山田康雄が出演する予定であり、ポスターにも山田の名前がクレジットされていた。そのため、予告編とTVスポット第1弾〜第3弾までのナレーションは山田が声を担当していたものの、前年から体調を崩していた山田は収録現場に車椅子に乗って現れたという。 本編アフレコ直前の1995年2月17日、山田が脳出血で倒れたため、ルパン役に急遽”代役”を立てる事態に直面する。録音監督の加藤敏によると、最初は山田のイメージから大きく変えるキャスティングも検討されたが、それにはショックも伴うことから最終的には山田のイメージを踏襲することになり、数人のオーディションを経て山田ルパンのモノマネをしていたものまね四天王の一人で山田と親交もあった栗田貫一が抜擢された。スタジオに呼ばれた栗田は、「山田が収録していない部分をやるだけ」と説明され何カ所かをモノマネでやればいいのかと気楽に考えていたが、全く白紙の状態と知って驚愕したという。そのため、一時は代役を固持していたが、納谷悟朗の激励と山田が復帰すると信じ収録を乗りきったと当時を回想している。 上述の通り、ルパン役には山田とは全くイメージの異なる役者を起用する案があり、それと同時に本作を持って「ルパン三世」シリーズ自体を終了させるというプランもあったと栗田は証言している。栗田によれば、候補には明石家さんまやビートたけしが上がっていたという。 収録時点での栗田はあくまで本作限りの代役予定で、スタッフ・共演陣共に山田の早期復帰を期待していたが、山田は結局意識が戻らぬまま3月19日に死去。これを受けて、スタッフロールが流れ終わった後に「永遠のルパン三世 山田康雄さん ありがとう」という追悼テロップが添えられた。その後、同年8月に放送されたテレビスペシャル第7作『ルパン三世 ハリマオの財宝を追え!!』から、正式に栗田がルパン三世役を継承することとなった。
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