展示中止のその後
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「慰安婦問題 (アングレーム国際漫画祭)」の記事における「展示中止のその後」の解説
ブース展示の中止の一報を受けて、外務大臣の岸田文雄は2014年1月31日午前の記者会見で不快感を表明した。内閣官房長官菅義偉は漫画祭で企画展を主導し、慰安婦問題に関する独自の主張を宣伝しているとして、韓国政府を批判した。2月3日の記者会見では、「文化交流や友好促進など(開催)趣旨にそぐわない状況が生じ、極めて残念だ」と重ねて不快感を表明した。 「論破プロジェクト実行委員会」のメンバーらは2月2日、「私たちも慰安婦の存在は認めており、極右団体とは違う。韓国政府の政治プロパガンダがここまで進んでいるとは思わなかった。反論の機会は設けなければならない」などとする声明文を発表した。論破プロジェクトの一員として現地入りしていたアメリカ人トニー・マラーノも、夕刊フジの取材に応じフランス(主催)側の対応を批判した。さらに、論破プロジェクトの活動を支持する日本の Facebook ユーザーらによって、在日フランス大使館の公式 Facebook ページに 1000 近い数の抗議や苦情、非難のコメントが書き込まれ、炎上状態となった。 なお、一連の展示をめぐっては韓国側も、開催前日に地元記者らを対象にパリで予定されていた説明会が、「漫画以外のことで紛争を起こす必要はない」「両国の問題を議論するための展示会ではない。誤解がなければ良いだろう」と判断した主催者側の要請により急遽中止されていた。 また、直接現地と連絡を取ったいしかわじゅんによれば、現地では何の騒ぎも起きておらず、主催から正式に招待されて現地にいた日本の漫画家たちは、日本から状況を報せろと言われるも、きょとんとしていた状況であったという。なお、漫画祭の会場はアングレーム市内の35か所に点在しており、韓国の企画展はふたつのメイン会場やアジア館から離れた場所にある、「韓国館」という独立した建物に設営された。
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