射殺とその後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 15:04 UTC 版)
怒鳴り声と「パンパンパン」という銃声のような音を聞いて異常事態に気づき、奥側の執務室にいた別の男性巡査部長が見張り室に入ったところ、A巡査長は血を流してうつ伏せに倒れており、床は血にまみれ数十発のBB弾や刃物の鞘、千円札の入った青いポリ袋が散乱していた。Xはこのとき、左手に刃物を、右手にエアガンを持っていた。 巡査部長が「刃物を捨てろ」と警告したが、Xはエアガンを構えて向かってきたため巡査部長は拳銃を3発発砲。弾丸は左右上腕と左脇の下に命中し、左肺損傷によりXは失血死した。 通報を受けた仙台東署職員が現場に急行すると、そこには凄惨な光景が広がっており、壁には鮮血の飛沫が散り、血糊が付着したエアガンと刃物が転がっていた。また、A巡査長はエアガンで撃たれたことにより顔が赤く腫れあがり、10カ所以上の皮下出血があった。 Xの両親はA巡査長が刺殺されたことを報道で知り、「交番を襲ったのは息子かもしれません。アウトドア用のナイフが家からなくなっていて胸騒ぎがしました」と取り乱した様子で、19日午前中に仙台東署を訪れた。後に両親からの相談を受けて歯型の鑑定を行い、X本人と断定された。 犯行時身につけていた二つのウエストポーチのうち一つには別のエアガン一挺とエアガン用弾倉数本。もう一つからはサバイバルナイフと折りたたみナイフが各一本、はさみ、工具用ドライバーが数本入っていた。また家宅捜査では他のエアガンも押収された。 前日夜には自宅で家族と特に普段と変わった様子はなく食事をし、家族も事件と容疑者Xが結び付かず困惑していたという。
※この「射殺とその後」の解説は、「東仙台交番襲撃事件」の解説の一部です。
「射殺とその後」を含む「東仙台交番襲撃事件」の記事については、「東仙台交番襲撃事件」の概要を参照ください。
- 射殺とその後のページへのリンク