対流圏内の区分とは? わかりやすく解説

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対流圏内の区分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/04 04:21 UTC 版)

対流圏」の記事における「対流圏内の区分」の解説

対流圏下部では大気地表摩擦起こすが、対流圏上部ではその摩擦がない。このことから対流圏下部対流圏上部気象現象では特徴がやや異なる。この違いを基に対流圏次の三つの層に分けることができる。海抜0mから100mまでの接地境界層接地層)、海抜100mから1kmエクマン境界層エクマン層)、1kmから対流圏の一番上層11kmまでの自由大気である。接地層では地面との摩擦の影響大きいために大気運動乱流が不規則で活発である。エクマン境界層ではコリオリの力気圧傾度力地面との摩擦力、この三つの力がつりあって大気運動している。接地境界層エクマン境界層まとめて大気境界層ともいう。自由大気では名の通り地面との摩擦の影響はなく、大気自由に運動している状態である。 これらの層の高さは、緯度によって異なるほか、地形季節時間帯によっても異なる。 自由大気の上層部すなわち、対流圏上部ではジェット気流流れており、高度約11km付近風速最大となっている。例え日本上空流れ偏西風場合でも高度11km付近風速最大である。このようなジェット気流対流圏における平方向の大気運動のなかで最大なものの一つといえるが、鉛直方向にも大規模な大気運動がある。例え熱帯暖められ空気上昇し亜熱帯高圧帯下降するハドレー循環などの大気の大循環がそのいい例である。このように対流圏では平方向にも鉛直方向にも大気絶え運動している大気活動盛んな層である。 また、対流圏とその上成層圏境目、高度約11km付近対流圏界面という。ただし、この面の高さは季節緯度によって変化する一般に高度が赤道付近で17km、付近で9km、中緯度で11kmであることが知られており、代表して緯度の値を圏界面の高さとして説明することが多い。また、同じ場所なら、冬より夏、夜よりも日中(つまり気温が高いときほど)の方が高い。同一質量ならば、温度が高いほど体積大きいので、このような変化生じる。長距離旅客機はこの境界面付近を飛行する

※この「対流圏内の区分」の解説は、「対流圏」の解説の一部です。
「対流圏内の区分」を含む「対流圏」の記事については、「対流圏」の概要を参照ください。

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