審査が通らない原因
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 03:35 UTC 版)
クレジットカードやローンなどの審査は、申込み時の属性、返済履歴に問題があった場合、審査が通らないケースがあったが、近年は審査への影響はあまり大きくない傾向にある。このうち、審査の判断にある程度影響を与える信用情報の内容は以下の通りである。 (過去に遡って)本人都合による支払遅延や代位弁済歴が登録されている場合。約定日(支払日・口座引落日など)迄に正しく支払が行われず、遅延扱いになれば会員会社の判断で登録される。 事故・異動情報が発生した場合約定日から数か月過ぎても延滞状態だったり、支払遅延が複数回発生すると登録されることが多い。 事故情報が発生した場合でも、債務整理(自己破産・個人再生手続など)を行わない場合で、所定額を弁済せずに借り逃げ状態である場合は、その状態が解消されてから5年経過した時に、事故情報が抹消される(CIC・JICC)。 直近3か月 - 1年程(信用情報機関によって異なる)においてクレジットカード・ショッピングクレジットやノンバンク(消費者金融を含む)・金融機関による融資(ローン)の申込を行い、その履歴(申込情報)が複数、特に一時期に集中している場合。短期間に複数の借金を申し込んだ為、いわゆる「借り逃げの恐れ」と判断されて審査が否決となる場合が多い。なお、6ヶ月が過ぎれば申込・照会情報は抹消される。また、奨学金・共済などの融資などで信用情報機関への照会が伴わない借金については、審査の対象外とされる。 消費者金融(無担保借入)の記録がある場合、借入額が申告年収と比べて多い場合、または申込時に書いた借入(申告)額と個人信用情報機関に登録されている借入額が大きく異なる(虚偽申告の虞)ある場合。 稀に同姓同名(同じ読みを含む)の他人の情報を参照して与信判断をした場合。 他社の借り入れ件数、金額が過剰にある場合。目安として、3社以上の金融機関から借り入れがある場合、審査に通りにくいとされている。 中高年(30歳)以上では、クレジットヒストリーが存在しない場合(スーパーホワイト)。個人信用情報機関の保持期間を超えて記録がない場合、過去になんらかの事故を起こしたために与信が通らず、履歴が発生しなかったと推測されてしまうため。 携帯電話・スマートフォンなどを分割払いで購入し、その後電話料金と端末代金を61日以上滞納した場合、2009年(平成21年)頃からは、延滞情報を個人信用情報機関に登録されている。 保証会社を利用する賃貸住宅の賃料を61日以上滞納した場合。 奨学金の返済を61日以上滞納した場合、独立行政法人日本学生支援機構では、2009年(平成21年)貸与分(新規だけでなく継続の在学生も含む)から、同意書に基づき延滞情報を個人信用情報機関に登録されている。旧日本育英会も含め、既に返済中の卒業生に関しては、希望者かつ同意者のみ登録される。 稀にであるが、誤った信用情報がサーバに登録されている。2015年(平成27年)10月2日に、ソフトバンクがプレスリリースを発表し、SoftBank端末を月賦で利用しているユーザーに謝罪した。 このうち、同姓同名などの他人の情報を参照されてしまう事が多い人や、事実と違った情報が登録されていたなどの場合は、なぜ他人の信用情報が参照されてしまうのか、事実と異なった信用情報が登録されているなどの調査依頼を行い、必要に応じて内容の訂正を行う事などが可能である。
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