富士身延鉄道1形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/11/28 11:17 UTC 版)
「国鉄1240形蒸気機関車」の記事における「富士身延鉄道1形」の解説
新宮鉄道4に先立つ1912年(明治45年)6月に、3両(1 - 3。製造番号37943 - 37945)が製造された、同クラスの機関車である。新宮鉄道4とは、動輪直径が1in(25mm)大きく、煙突や煙室戸の形状が若干異なる程度の同形機である。富士身延鉄道が開業に際して用意したものであるが、1918年(大正7年)に若干大型の車軸配置2-6-2(1C1)の10形が登場すると出力の小さい本形式は余剰となり、処分が開始された。 最初に処分されたのは1で、1918年11月25日付けで北海道の北海道製鉄(現・新日鐵住金室蘭製鐵所)に譲渡され、同社の6 → S209となり、そこで生涯を全うした。 2と3については、3が1936年7月21日付け、2が同年11月28日付けで鶴見製鉄造船(後の日本鋼管鶴見製鉄所、現・JFEスチール東日本製鉄所)にブローカーの手を通じて譲渡されており、譲渡順に2が10、3が9と改められたとされるが、現存する9号機の製造番号は37944で、2号機のものである。その後、9は愛知県犬山市の博物館明治村に移されて、1974年(昭和49年)から動態保存されている。2010年12月19日から老朽化に伴う点検により運行を休止したが、2015年3月15日から運行を再開した。
※この「富士身延鉄道1形」の解説は、「国鉄1240形蒸気機関車」の解説の一部です。
「富士身延鉄道1形」を含む「国鉄1240形蒸気機関車」の記事については、「国鉄1240形蒸気機関車」の概要を参照ください。
- 富士身延鉄道1形のページへのリンク