富士講社の坊入り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 01:37 UTC 版)
各地の富士講社は祭礼に参加するため、26日の昼頃までに富士吉田市内に入り、各講社の所属する御師坊へと入る。講員は御師坊に入ると、講社のマネキ(講社名を染め抜いた布旗)を、坊の玄関先やタツ道の入口に掲げるので、どの御師坊にどの講社が滞在しているのかが外からでも分る。講員らは行衣(ぎょい)に着替えて午後3時から始まる浅間神社本殿祭へ向かう。一般的な富士講員の服装は、白の宝冠、行衣、行袴を着て、手に白の手甲、脛にも白の脚絆をつけ、わらじもしくは足袋を履く。頭に被る宝冠は7尺2寸の布であるが、現在これをかぶるのは秩父大丸講、丸伊講、丸金講の講社だけである。また、講社が御師坊に滞在してる間、世話人が挨拶回りに各御師坊を回り、各講社、御師坊からご祝儀を渡される。 御師坊では家族総出で講社の世話に追われる。どの御師坊でも部屋数に余裕がなく、複数の講社にまとめて部屋に入ってもらい、就寝時にはいわゆる雑魚寝状態になる。食事も講社ごと順番に食べてもらう。
※この「富士講社の坊入り」の解説は、「吉田の火祭」の解説の一部です。
「富士講社の坊入り」を含む「吉田の火祭」の記事については、「吉田の火祭」の概要を参照ください。
- 富士講社の坊入りのページへのリンク