富士フレッシュマンレースとは? わかりやすく解説

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富士チャンピオンレース

(富士フレッシュマンレース から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/11 13:14 UTC 版)

富士チャンピオンレース(ふじチャンピオンレース)は、日本自動車レースの1カテゴリー。

概要

富士スピードウェイで開催されているシリーズ制のレースで、年間7戦開催されている。かつては「富士フレッシュマンレース」という名称で、最盛期には年間8戦開催されていた。

アマチュアレース[1]として長い歴史を誇り、プロレーシングドライバーを数多く輩出している。1970年代から1980年代にかけては若手ドライバー育成の舞台として有名だったが、不景気や若者のモータースポーツ離れにより、1990年代以降はドライバーの高齢化が進んでいる。しかし、現在においても鈴鹿クラブマンレース(鈴鹿サーキット)やOKAYAMAチャレンジカップレース(岡山国際サーキット)等と共に、日本のモータースポーツの底辺を支えるレースとして存在し続けている。

過去の名称に「フレッシュマンレース」(新人)とあるが、若者とか若年者のレースという意味ではなく、モータースポーツでは実績が無いという意味合いである。そのため、高齢者のエントリーもある。

基本的に日本自動車連盟(JAF)のN1規定の車両により争われるが、中にはナンバー付き(車検取得)車両によるクラスや、N2規定により大幅な改造を認められたクラスも存在する。

2020年は、東京オリンピックパラリンピックのロードバイクレース会場として富士スピードウェイのレーシングコースが使用されることになった都合により、年間4戦で開催。 ただしオリンピック・パラリンピックは翌年に延期されたため、2021年も類似のスケジュールで年間5戦で開催された。

歴史

富士スピードウェイ開業。
アマチュアレースの富士ホリデーレースを開催。
富士チャンピオンレースと改称し、シリーズ制となる。
富士フレッシュマンレースと改称。
富士チャンピオンレースに再び改称。

開催クラス

2021年現在、下記のクラスが開催されている。

ジュニア・フォーミュラに属するクラス。
  • 86&BRZ
86BRZによるワンメイククラス。スリックタイヤや指定品エアロパーツの装着が可能。
  • AE111
AE111型レビントレノによるワンメイククラス。
  • ロードスターN1
NA6CE・ND5RC型ロードスターによるワンメイククラス。
  • N1000
排気量1000cc以下の車両によるクラス。主な車両はSCP10型ヴィッツ
  • N1400
排気量1400cc以下の車両によるクラス。主な車両はEP82型スターレット[2]
  • N1500
排気量1500cc以下の車両によるクラス。NCP91型ヴィッツとDE5FS型デミオが参戦可能。
  • AE86
AE86型レビン・トレノによるワンメイククラス。外装は軽量品に、エンジンはAE111型のものに交換可能。
  • NA1600
排気量1600ccのN2車両によるクラス。キャブレターの装着が義務付けられており、広範囲にわたる改造が可能。
  • MR2
SW20型MR2によるワンメイククラス。
  • シルビア・アルテッツァ
S13・S14・S15型シルビアとSXE10型アルテッツァによるクラス。[3]
  • アウディA1
アウディ・A1によるワンメイククラス。車両は一ツ山レーシングが製作している。トランスミッションはATのみ。
  • FCR-VITA
ウェストレーシングカーズ製のレースカーVITA-01によるワンメイククラス。
  • KYOJO CUP
FCR-VITAのうち、女性ドライバー限定のクラス。クラス名は「競争女子」の略。発起人は関谷正徳
2025年からはKCMG製フォーミュラKC-MG01を使用する。
  • ロードスターカップ
ロードスターのナンバー付き車両によるクラス。NA6CEから最新のND5RCまで歴代全てのモデルが出走可能。
  • デミオレース
DE5FS型デミオのナンバー付き車両によるワンメイククラス。
  • FCR-Vitz
2021年から新設、NCP131型ヴィッツのナンバー付き車両によるワンメイククラス。前年まで開催していたネッツカップヴィッツレースの後継として、ほぼ同じ車両規定を有する。

かつて存在したクラス

  • TS1300
排気量1,300cc以下のマイナーツーリング車両によるクラス。主な車両はA110型もしくはA310型サニー
A310型のホモロゲーション切れにより1988年度をもって廃止された。後継クラスはNA1600。
  • N2000
排気量2,000cc以下の車両によるクラス。
ネッツカップアルテッツァレースの後継として2005年に発足するも、エントラントが集まらず開催実績の無いまま翌年廃止された。
  • ユーノスロードスターN2
NA8C型ユーノスロードスターのN2車両によるクラス。1995年に発足するも、エントラントが1台しか集まらず翌年廃止された。
  • マーチN2
K11型マーチのN2車両によるクラス。2003年の富士スピードウェイ改修と同時に廃止された。
  • カローラアクシオGT
NZE141型カローラアクシオGTのN2車両によるクラス。車両はレースカーの状態で新車で発売されていた。エントラントが集まらず、2013年をもって廃止された。
  • デミオ
DW3W型デミオによるワンメイククラス。2017年度からN1400に統合された。
ジュニア・フォーミュラのクラス。他のサーキット同様にスーパーFJへの移行が進み、2014年度をもって廃止された。
  • N1600
AE92・AE101型レビン・トレノ、もしくはEG6・EK9型シビックによるクラス。2015年度をもって廃止された。
  • FCR-F
F4に属するクラス。2018年度をもって廃止された。

その他、RX-7、マーチターボ、フェスティバ等、年代によって様々な車両によるワンメイクレースが開催されていた。

出身ドライバー

1977年よりTS1300クラスで参戦。1984年にはAE86クラスで全勝し、シリーズチャンピオンを獲得。
1991年よりNA1600クラスで参戦。翌年にはシリーズチャンピオンを獲得。
1988年よりAE86クラスで参戦。翌年にはシリーズチャンピオンを獲得。
1990年にRX-7クラスで参戦。シリーズチャンピオンを獲得。
1987年より参戦。1990年にはNA1600クラスでシリーズチャンピオンを獲得。
1983年よりNP-1600クラスで参戦。デビュー戦で優勝。
1989年にモータージャーナリストだった姉の代役としてAE86クラスで参戦。デビュー戦で3位を獲得。
1984年よりP-1600クラスで参戦。

関連項目

脚注

  1. ^ プロドライバーの参加が一律に禁止されているわけではないが、FJ1600・スーパーFJについては「GP2FIA F2選手権フォーミュラ・ニッポンF3で6位以内に入賞したことのあるものは参加できない」とされるなど、過去に実績のあるドライバーの参加が制限されるクラスが多い。
  2. ^ コースレコードはAA34S型カルタスが保持している。
  3. ^ シルビアはかつてはNAエンジン限定だったが、2010年からターボエンジン(SR20DET)限定に変更された。アルテッツァは2017年度より追加。
  4. ^ 2020年にヴィッツレースと共に終了。
  5. ^ 併催されるラウンドがある。
  6. ^ かつて開催されていたレース。
  7. ^ 現在の冠スポンサー。出走車両は車体側面のゼッケンの上に同社のステッカーが貼付されている。
  8. ^ かつての冠スポンサー。富士スピードウェイ改修前までは、出走車両は車体側面に同社のステッカーを貼ることが義務付けられていた。

外部リンク


富士フレッシュマンレース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 22:52 UTC 版)

サーキットの狼」の記事における「富士フレッシュマンレース」の解説

風吹は谷田部薦め日産・サニー駆り、富士フレッシュマンレースに出場する練習走行ではコースレコード記録する走り披露。そして怪我療養中早瀬代わり強力なライバルとなる椿健太郎現れた。 レースは風吹と椿一騎討ちとなり、第1コーナーせめぎ合いでは椿が勝ち、風吹は下位に沈む。リードしていた椿サニーは風吹の追い上げ意識しすぎて回し過ぎ、エンジンブロー。これで風吹は優勝となった。 なお、風吹サニーチューナーは「まつおか自動車」、椿サニーチューナーは「土屋エンジニアリング」であり、ともにマイナーツーリングレースにて活躍していた実在チューナーである。なお、土屋エンジニアリングは現在もレース参戦している。

※この「富士フレッシュマンレース」の解説は、「サーキットの狼」の解説の一部です。
「富士フレッシュマンレース」を含む「サーキットの狼」の記事については、「サーキットの狼」の概要を参照ください。

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