宮内庁と報道規制
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/18 02:16 UTC 版)
平凡社発刊の雑誌『平凡』で連載されていた小山いと子の小説「美智子さま」は、1963年(昭和38年)に宮内庁から私生活侵害として抗議があったことから打ち切りとなった。1990年(平成2年)には、新聞各紙に掲載された秋篠宮同妃の写真について、意図した記念写真ではないことを理由に宮内庁は掲載中止を求めている。また、2005年(平成17年)紀宮清子内親王の結婚式報道において、宮内庁は警備上の理由などから上空取材の自粛を宮内庁記者会に要請した。NHKは警視庁が設定した飛行自粛要請区域の外側からの取材であるなら警備面での問題はないと考え、宮内庁の自粛要請の範囲外であるとして上空取材を行った。これに対して宮内庁はルールが守られなかったことを理由に、結婚式記者会見へのNHK記者の出席を事実上拒否する要請を行った。NHKはこの要請に従い、取材自粛に沿わなかったとして陳謝している。 現在、天皇制を問うたり批判したりするような番組はほぼ存在しない。“皇族モノ(春と秋の番組改編期における『皇室スペシャル』など)は肯定的な内容の番組以外、作る事は憚られる雰囲気がある”と一部で言われる。一部の新聞社では電子版紙面に専用コーナーを設けて、皇室・皇族の日々の動きを追っている。 しかし、宮内庁の抗議は、後述される『プリンセス・マサコ』の出版を差し止める一方で、週刊誌の当皇太子妃雅子への批判の多くを見逃しており、公平性を欠いた部分がある。
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