実業家、慈善家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/08 04:08 UTC 版)
「シーボーム・ラウントリー」の記事における「実業家、慈善家」の解説
ラウントリーとラウントリーズ社は、労使関係、福祉、経営などの観点から、まったく新しい地平を切り開いていた。リンドール・アーウィック(英語版)は、ラウントリーについて、「イギリスの経営者運動における最も偉大な先駆者 (the British management movement's greatest pioneer)」と著書『Golden Book of Management』の中で述べている。ラウントリーの信仰は、彼の事業実践に影響を与えており、彼は、低賃金を強いる企業の存在は「国家経済と人類 (nation's economy and humanity)」に有害だと信じていた。父ジョセフ・ラウントリーの代以来、数多くの従業員給付が導入され、賃金の引き上げ、八時間労働制、年金制度などが導入された。1904年には、従業員に無料で助言を与える産業医が雇用され、その後は事業所内に歯科医が常駐する歯科部門が設けられた。 1920年に初めてアメリカ合衆国を訪問して以降、ラウントリーはのべ16回も渡米して講演を行い、自らの経営思想の普及を図った。 ラウントリーは、1919年に産業福祉協会(Industrial Welfare Society:労働財団 (The Work Foundation) の前身)の創設に参加し、1940年から1947年にかけては会長を務めた。また、1920年にはオックスフォード会議(Oxford Conference:経営者協会連合 (Corfederation of Management Association) の前身)を創設した。1947年にイギリス経営者協会(British Institute of Management:経営者協会 (Chartered Management Institute, CMI) の前身)が設立されたとき、ラウントリーは、名誉創設会員 (Honorary Founder Member) のひとりとされ、また1952年には、イングランド人としては初めて、同協会の名誉フェロー (Honorary Fellow) となった。
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