宇宙遊泳とプログレス3
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/10 02:43 UTC 版)
「ソユーズ29号」の記事における「宇宙遊泳とプログレス3」の解説
乗組員は、7月29日に、サリュート6号からは2度目となる宇宙遊泳を行った。主な目的は、ソユーズ26号の乗組員が12月にステーションの外壁に設置したMedusa実験の材料を回収することであった。この実験は、様々な材料の宇宙空間への曝露を試験するものである。アルミニウム、チタン、鉄、ゴム、ガラスが試験された。後に、軌道上のデブリにより、事前の予測よりも多い200もの小クレーターが作られたことが明らかとなった。デブリの大部分は剥離した塗料と推進剤の残渣であると言われている。 2時間の宇宙遊泳中、乗組員は自身の下を隕石が通過するのを目撃し、一時的に姿が隠された。宇宙遊泳中の空気喪失の際には、プログレス2の空気が補充された。 プログレス3は8月8日に打ち上げられ、その2日後にサリュート6号にドッキングした。この際、ステーションの軌道は244x262 kmに上昇された。補給品には、イチゴ、タマネギ、牛乳、450kgの空気、190lの水、毛皮のブーツ、新聞、フィルム、手紙等が含まれていた。さらに、イワンチェンコフのギターも積まれていた。直近でプログレス2から燃料の補給が行われたため、これは初めて推進剤の運搬を行わない補給船となった。8月23日に軌道投棄された。 Kristall火炉及びSplav火炉で材料の合成を行うため、ステーションは8月11日から重力傾度安定飛行を行い、乗組員は8月16日から医学の実験を行った。
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