宇宙におけるジオン残党の暗躍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/23 01:54 UTC 版)
「一年戦争」の記事における「宇宙におけるジオン残党の暗躍」の解説
宇宙ではジオン本国のサイド3、中立施策によって戦火を免れたサイド6、不可侵とされていた月の各都市以外は壊滅的な打撃を受けた。こうした諸問題に対し地球連邦政府が取った政策は再び強権的とも言える各スペースコロニーへの支配力強化と搾取であった。戦争は終結したものの、後の戦乱の火種はすでに生まれていた。 また、ジオン軍の多くは拠点を失い地球連邦軍に投降したが、ア・バオア・クー攻防戦参加部隊、グラナダやサイド3の駐在部隊の中には、投降を良しとせず逃亡し、戦力を維持したまま潜伏する者達も数多く存在した。また、地球上で終戦を迎え、投降を良しとしなかった者(デザート・ロンメルなど)は、そのままアフリカなどでゲリラ化した。 残存艦隊の一つデラーズ・フリートは、宇宙の暗礁宙域(戦争により壊滅したサイドのあった宙域)で戦力を保持したまま潜伏する。シャアをはじめとするグループは小惑星帯の宇宙要塞アクシズにドズルの娘ミネバ・ラオ・ザビを伴って逃亡し、それぞれ捲土重来の機会を窺うことになった。 地球連邦軍は一年戦争で疲弊し、こうした地球連邦政府にとっての非合法武装組織の掃討を徹底できなかったため、宇宙世紀0083年のデラーズ・フリートの蜂起(デラーズ紛争)や、0088年のハマーン戦争(第一次ネオ・ジオン抗争)、0093年のシャアの反乱(第二次ネオ・ジオン抗争)など、ジオン派の武装勢力による争乱はその後も繰り返されることになった。そして、ミノフスキー物理学時代の主力兵器としての地位を確立したモビルスーツも、それらの戦乱を通じて活躍し、進化を遂げていったのである。 しかし、結果的に一年戦争後のジオン残党勢力は世界の主導権を手にすることも、ジオンを復権する事も叶わずに幾つかの戦乱を撒き散らした後に敗北・自滅し、消滅していくことになる。
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