宇宙における距離
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 12:10 UTC 版)
天文的な距離を表すのには光年がよく用いられるが、銀河団間の距離や宇宙の構造を取り扱う場合にはメガパーセク (Mpc) が使われることがある。1メガパーセクは326万光年。 宇宙膨張を考慮した最大観測可能距離(共動距離):14000 Mpc 見かけ上の最大観測可能距離:4200 Mpc 各クエーサーまでの距離:600〜4000 Mpc ヘルクレス座・かんむり座グレートウォールの大きさ:3000 Mpc うお座・くじら座超銀河団Complexの全長:300 Mpc シャプレー超銀河団までの距離:200 Mpc かみのけ座銀河団までの距離:90 Mpc グレートアトラクターまでの距離:68 Mpc ケンタウルス座銀河団までの距離:48 Mpc 晴れ上がり時の宇宙の大きさ(観測可能宇宙の直径):25Mpc おとめ座銀河団までの平均距離:20 Mpc アンドロメダ銀河までの距離:0.7 Mpc 銀河系の直径:0.03 Mpc ハッブル定数:67 km/s/Mpc おとめ座超銀河団の隣の超銀河団は、うみへび座ケンタウルス座超銀河団であるが、両者は非常に近い関係にある。 クエーサーは、天体の中でも最も明るいものであるが、宇宙が若い頃(20億〜30億歳の頃)に多く形成された天体であるため、遠くに見えている。(遠くの天体は過去の事象が見えている) ヘルクレス座かんむり座グレートウォールは、今までに観測された中で最も大きな宇宙の大規模構造。 かみのけ座銀河団を核とするかみのけ座超銀河団も、おとめ座超銀河団の隣の超銀河団であるが、所属するフィラメントは異なる。かみのけ座超銀河団はかみのけ座ウォールの中心部である。 ハッブルの法則をおとめ座銀河団に当てはめてみると、20 Mpc × 67 km/s/Mpc = 1340 km/s となり、おとめ座銀河団は、1340 km/s という速度で、我々から遠ざかっている。ここから、おとめ座銀河団の重力による銀河系がおとめ座方向へ近づく速度 185 km/s を引くことにより、実際の相対速度1155km/sが導かれる。 シャプレー超銀河団は、ラニアケア超銀河団の隣の超銀河団。
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