子供の居場所作り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 14:53 UTC 版)
山川図書館では、職員と子供達の間で名前を呼び合う関係が構築されている。そらまめの会が指定管理者となった2007年(平成19年)4月時点では子供の来館者はほとんどなく、同年8月に「夏休みイベント」として工作やゲームを開催して職員が小学生の名前を覚え、信頼関係を築いていくことで子供の来館が増えていったという。夏休みイベントは年々参加者が増加し全体の来館者も増えたため、2010年(平成22年)には開催数を減らさざるを得なくなるほどであった。 2008年(平成20年)には中学生の来館を促すべく、学校司書と連携して「YA通信」の発行・配布、赤木かん子の協力によるYAコーナーの整備、中学校での朝の読み聞かせ活動、読み聞かせで扱った図書をクラス別に展示する「中学校で読み聞かせした本コーナー」の設置を行った。この活動が実を結び、目に見えて中学生の来館が増加し、2009年(平成21年)からは指宿市の中学校の正式な教育課程として「図書館員による読み聞かせ」が組み込まれた。 以上のような取り組みにより、本を借りる以外にも、職員との談笑や親の送迎待ちなどさまざまな目的で子供が訪れ、中には「家族が誰も帰ってこない」と言って泣きながら助けを求めに来た子や、進学や引っ越しで町を離れることになった子が挨拶に来たり、夏休みなどの帰省の折に顔を出す子も現れるようになった。
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