娘の誕生から【神をほふる者】の誕生まで
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/08 04:25 UTC 版)
「ポレドラ」の記事における「娘の誕生から【神をほふる者】の誕生まで」の解説
精神体となった彼女は【神をほふる者】の誕生までポルガラを導く一方、世界の情勢をくまなく見張り続けることになる。 ポルガラの心にじかに語りかけたり、時には実体となって現れたりしながら、彼女に魔術を教えた。ポルガラが16歳になったとき、もうひとりの娘ベルダランが《アルダーの珠》の守護者となった《鉄拳》リヴァと結婚することになった。ベルダランの婚礼の儀で彼女はポルガラに重要な使命を受け入れさせる。それは《珠の守護者》となるリヴァとベルダランの子孫たちを守り続ける、というものだった。 夫と一粒種のダラン(Daran)王子を遺して天に召されるベルダランをポルガラと看取った後、彼女は世界を見張る使命に戻る。 以降、西方諸国に危機が迫ったり予言に関連する出来事が発生したとき、ポルガラに指示を与えていくことになる。トラクの弟子クトゥーチク(Ctuchik)の策略からアレンディアを救うこと、今やトラクの側近となった《裏切り者》ゼダー(Zedar)の甘い誘いからニーサの女王サルミスラ(Salmissra)の目を覚まさせること、西方大陸にあるアンガラク人国家ガール・オグ・ナドラクに行って予言に関係するふたりの人物に会って来ること……彼女は夫ベルガラスのあずかり知らぬところで娘に自分の代理をさせていく。 だが、いくら意志が強い女魔術師だからといっても、娘のポルガラにも能力の限界がある。アローン暦4850年から4875年にかけて起きたトラクの西方諸国への侵攻では、彼女は実体化してポルガラの前に現れた。彼女は当時《光の子》として影で動いていた。その役目がリヴァの《番人》ブランド(Brand)に引き継がれると、娘と純白の梟に《合体変身》した。4875年のボー・ミンブルの戦いでは、竜神トラクの強大な意志に屈服しそうになった娘を2度救った(ちなみに、この戦いで、彼女はかつて自分を小ばかにしたゼダーに積年の恨みを晴らした)。 【神をほふる者】ベルガリオンの誕生が近づくにつれ、彼女も夫やほかの魔術師たち同様いそがしさを増していったのか、ガール・オグ・ナドラクへの旅以降は娘にこれといった指示を与えていない。彼女が再び姿をあらわすには、当時『ガリオン』(Garion)と呼ばれていた彼がリヴァで正式に【神をほふる者】リヴァ国王ベルガリオンとなった夜。彼がポルガラと一緒にいた部屋の窓の向こうで、今は亡きベルダランの幻影とともに遠い孫を祝福するのだった。
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