姜邯賛 (駆逐艦)とは? わかりやすく解説

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姜邯賛 (駆逐艦)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/15 02:51 UTC 版)

姜邯賛
基本情報
建造所 大宇造船海洋玉浦造船所
運用者  大韓民国海軍
艦種 駆逐艦
級名 李舜臣級
艦歴
起工 2004年
進水 2006年3月16日
就役 2007年10月1日
要目
基準排水量 4,400トン
満載排水量 5,500トン
全長 154.4m
最大幅 16.9 m
吃水 4.3m
機関 CODOG方式
主機 MTU 20V956 TB92
 ディーゼルエンジン×2基
LM2500
 ガスタービンエンジン×2基
推進 スクリュープロペラ×2軸
出力 ディーゼル8,000馬力
ガスタービン58,200馬力
速力 29ノット
航続距離 4,000海里 (18kt巡航時)
乗員 200名 (士官18名)
兵装 62口径127mm単装砲×1基
ゴールキーパーCIWS×1基
Mk.41 VLS×32セル
RAM近SAM 21連装発射機×1基
SSM 4連装発射筒×2基
3連装短魚雷発射管×2基
搭載機 リンクス哨戒ヘリコプター×2機
C4ISTAR KNTDSリンク 11
SSCS Mk.7WDS Mk.14
レーダー AN/SPS-49(v)5 対空捜索用基
MW-08 低空警戒・対水上捜索用
・DTR-92 航法用
STIR-240 射撃指揮用×2基
ソナー DSQS-21BZ 艦底装備式
・SQR-220K 曳航式
電子戦
対抗手段
・SLQ-200(v)5K電波探知妨害装置
・DAGAIE Mk.2 デコイ発射機×4基
・SLQ-260K 対魚雷デコイ装置
AN/SLQ-25 対魚雷デコイ装置
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姜邯賛(カン・ガムチャン、日本語読み:きょう かんさん、朝鮮語: 강감찬ラテン文字Kang Gamchan, DDH-979)は、大韓民国海軍駆逐艦李舜臣級駆逐艦の5番艦。艦名は高麗の重臣・武将である姜邯賛に由来する。

艦歴

「姜邯賛」は、KDX-IIに基づく4,400トン級駆逐艦として大宇造船海洋玉浦造船所で建造され、2006年3月16日進水、2007年10月1日に就役した。

2006年3月16日午前に慶尚南道巨済市の大宇海洋造船玉浦造船所にて挙行された進水式は尹光雄(ユン・グァンウン)国防部長官や海軍参謀総長などが臨席の上で実施された。2007年10月1日に李鍾範海軍准将を長とする受領団に引き渡され大韓民国海軍軍艦として就役した。

2008年11月19日ソマリア沖の海賊対策のため海軍部隊の第一次派遣隊の候補となり、今後4ヶ月から5ヶ月前後で同型艦と交代で任務に就く予定。これと合わせて特殊作戦部隊UDT/SEALの同乗も検討されていた[1]

2009年11月12日黄海上に設定された北方限界線をめぐって北朝鮮との銃撃事件(大青海戦)に対応し、警戒のため「DDH-981 崔瑩」と共に前進配置される[2]

2010年4月2日清海部隊の第4陣として歓送式の後に釜山作戦基地から出航する。当初は3月29日を予定していたが、「PCC-722 天安」の沈没の影響で延期された[3]。同年9月までアデン湾にて任務を実施し[4]、10月に帰港する。

2012年8月20日に清海部隊第11陣として歓送式の後に釜山作戦基地から出航する。アデン湾には9月中旬頃到着の予定で、翌2013年1月ごろまで任務に就く予定[5]。2012年10月の報道によれば、2007年にソナー保護装置であるウィンドウが航行中に破損し修理をした事が明らかとなる[6]

2009年時点での母港は第2艦隊司令部がある平沢市

2016年3月、スタンダードミサイル(SM2)2発を発射する訓練を行ったが、1発は目標を捉えることができなかった。後日、国会国防委員会所属の国会議員から、他の失敗事例も含めてシステムの安定性について追及を受けることとなった[7]

2021年6月に姜邯賛にて兵役中の兵士が集団いじめ・暴行・暴言を苦に自宅にて自殺した韓国海軍姜邯賛艦一等兵自殺事件が発生。

脚注

  1. ^ “海軍、KDX-Ⅱ6隻を交互に派遣検討”. Naver News. (2008年11月19日). http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=100&oid=001&aid=0002371298 2022年3月27日閲覧。 
  2. ^ “最新鋭駆逐艦「崔瑩」、黄海NLLに前進配置”. wowKorea. (2009年11月12日). http://www.wowkorea.jp/news/Korea/2009/1112/10064337.html 2022年3月27日閲覧。 
  3. ^ “청해부대 환송식, 천안함 사고로 연기” (朝鮮語). 聯合ニュース. (2010年3月28日). http://www.yonhapnews.co.kr/local/2010/03/28/0802000000AKR20100328063500051.HTML 2022年3月27日閲覧。 
  4. ^ ““故 한주호 준위 가슴에 품고 임무수행”… 소말리아 해역 경비, 청해부대 4진 장도 올라” (朝鮮語). 쿠키뉴스. (2010年4月2日). http://news.kukinews.com/article/view.asp?page=1&gCode=all&arcid=0003566348&code=11110000 2022年3月27日閲覧。 
  5. ^ “청해부대 11진 강감찬함, 아덴만으로 출항” (朝鮮語). 聯合ニュース. (2012年8月20日). https://www.yna.co.kr/view/AKR20120820107400051 2022年3月27日閲覧。 
  6. ^ “韓国軍:イージス艦のソナー保護装置破損、対策は…”. 朝鮮日報. (2012年10月11日). オリジナルの2012年10月13日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20121013211335/http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/10/11/2012101100955.html 2022年3月27日閲覧。 
  7. ^ 韓国軍の誘導ミサイル、9発のうち4発命中せず”. 中央日報 (2016年9月26日). 2016年9月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月26日閲覧。



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