姉妹と傍系子孫とは? わかりやすく解説

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姉妹と傍系子孫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/22 01:03 UTC 版)

プブリウス・クィンクティリウス・ウァルス」の記事における「姉妹と傍系子孫」の解説

ウァルス母に関しては名前をはじめとして全く不明である。姉妹が3人おり、3人ともクィンクティリア(「クィンクティリウス」の女性形)という名前だった。1人プブリウス・コルネリウス・ドラベッラ (紀元前35年の補充執政官)結婚紀元10年執政官となったプブリウス・コルネリウス・ドラベッラを儲けた推測される。プブリウス・コルネリウス・ドラベッラの系統少なくとも五賢帝1人トラヤヌス帝の死の時点117年)までは存続していると考えられている。 1人はセクストゥス・アップレイウス(紀元前29年執政官。セクストゥス・アップレイウス2世生没年月日不明なセクストゥス・アップレイウス1世アウグストゥス異母姉・大オクタウィア息子兄弟にマルクス・アップレイウス)と結婚、セクストゥス・アップレイウス(紀元14年執政官。セクストゥス・アップレイウス3世)とアップレイア・ウァリッラ(紀元前23年 - 紀元17年以前ではない)の1男1女を儲けた。セクストゥス・アップレイウス3世はファビア・ヌマンティナと結婚男子セクストゥス・アップレイウス4世紀元1世紀初頭儲けたが、幼くして亡くなった4世墓石は母ファビアによって建立されている。アップレイア・ウァリッラにも子供がいた記録がない。 もう1人姉妹ルキウス・ノニウス・アスプレナス紀元前36年執政官ルキウス・ノニウス・アスプレナス息子)と結婚少なくとも2人の息子がいたと推定されている。すなわち、紀元前6年執政官ルキウス・ノニウス・アスプレナス紀元8年執政官セクストゥス・ノニウス・クィンクティリアヌスである。この内、クィンクティリアヌスについてはウァルス2番目の妻ウィプサニアとの間に儲けた実の息子とする説もある。なぜなら、「クィンクティリアヌス」という名前からウァルスウィプサニア亡くなった後、義理の兄ルキウス・ノニウス・アスプレナスによって養子縁組なされたことが暗示され、「クィンクティリアヌス」と名付けられ可能性考えられるからである(古代ローマでは男性養子出された時は、氏族名家族名養父のものに変わるケースがあった。もし望むならば、元々の氏族名新し氏族名家族名の後に付け足すこともできた。例えば、小スキピオ (Publius Cornelius Scipio Aemilianus) は元々アエミリウス (Aemilius) 氏族生まれ、のちにコルネリウス氏族スキピオ家養子となっており、「アエミリアヌス」というアグノーメン添え名第四名)を名乗った小スキピオ兄弟クィントゥス・ファビウス・マクシムス養子となり、「クィントゥス・ファビウス・マクシムス・アエミリアヌス」と名乗っている。マーメルクス・アエミリウス・レピドゥス・リーウィアーヌス (Mamercus Aemilius Lepidus Livianus) は元々リウィウス (Livius) 氏族生まれ、のちにアエミリウス氏族レピドゥス家の養子となっている為、「リーウィアーヌス」というアグノーメン添え名第四名)を名乗った)。 また、1世紀ユダヤ人の歴史家ヨセフスウァルス息子プブリウス・クィンクティリウス・ウァルス」の存在言及しており、このウァルス息子とクィンクティリアヌスが同一人物とも考えられる。クィンクティリアヌスは紀元前32年執政官ガイウス・ソシウスの娘ソシアと結婚少なくとも2人の息子同名38年執政官セクストゥス・ノニウス・クィンクティリアヌスとルキウス・ノニウス・クィンクティリアヌス)を儲けている。 一方、クィンクティリアヌスの兄弟(あるいは義兄弟にして従兄弟ルキウス・ノニウス・アスプレナスルキウス・カルプルニウス・ピソ・カエソニヌス紀元前48年 - 紀元32年)の娘カルプルニア・L・ピソニス・fと結婚、3人の息子同名29年執政官ルキウス・ノニウス・アスプレナス38年執政官41年皇帝カリグラ暗殺余波巻き込まれ殺害されたプブリウス・ノニウス・アスプレナス・カルプルニウス・セッラヌス、ノニウス・アスプレナス・カルプルニウス・トルクァトゥス)を儲けた29年執政官ルキウスには少なくとも1人息子72年執政官ルキウス・ノニウス・カルプルニウス・アスプレナス)がいる。 38年執政官プブリウスには3人の息子(プブリウス・ノニウス・アスプレナス、プブリウス・ノニウス・アスプレナス・カエシアヌス、72年73年執政官となり、86年87年まで生存確認されているプブリウス・ノニウス・アスプレナス・カエシウス・カッシアヌス)がいる。

※この「姉妹と傍系子孫」の解説は、「プブリウス・クィンクティリウス・ウァルス」の解説の一部です。
「姉妹と傍系子孫」を含む「プブリウス・クィンクティリウス・ウァルス」の記事については、「プブリウス・クィンクティリウス・ウァルス」の概要を参照ください。

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