姉妹の殺害
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/02/15 07:56 UTC 版)
ホラティウス家には、敵であったクリアトゥス兄弟の一人と婚約していたホラティアがいた。ローマへと凱旋してきたホラティウスではあったが、彼女が兄弟の死や祖国の勝利よりも婚約者の死に嘆き悲しむのを見て、怒りのあまり剣で刺し貫いてしまう。 ホラティウスの罪状は明らかではあったが、ホスティリウス王はこの祖国の英雄を自らの手で処罰する事を避け、反逆罪を裁く二人官を任命し、判決に不満がある場合は民衆に提訴 (プロウォカティオ)するよう定めた。ホラティウスはプロウォカティオを選択、裁判では彼の父親が、息子の行った祖国への偉大な貢献を涙ながらに訴え、もし息子があの時娘を殺していなければ、父権に基づき自分が彼を処罰していただろうと語った。 ローマ市民は結局彼の偉大な功績を認め無罪としたが、明らかに殺人を犯しているため、その清めの儀式を必要とした。そのため父は儀式を行い、更に道路に梁を渡し、息子にまるでくびきをくぐるようにその下を通らせるようにしたという。
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