奏法について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/10 14:13 UTC 版)
「フランツ・シマンドル」の記事における「奏法について」の解説
彼のメソッドにおいては、指板上の低音部では左手の第一指、第二指および第四指のみを押弦に用い(第三指および第四指を一つの単位として同時に用いる)、指板上の各部をいくつかのポジションに分けて捉えていく。同書の第二巻では「サム・ポジション」すなわち指板上高音部での奏法に主眼を置き、親指、第一指、第二指と三指を用いたソロ演奏を扱い、またここでもポジション分けを用いる。この第二巻ではハーモニクスの使用法も詳しく扱う。 シマンドルの「新奏法」は今や一世紀以上の歴史があるものとなったが、今日でもクラシック・コントラバス奏者の間ではよく見られるものである。しかしながら彼の著書そのものは近年の教育理論を取り入れたメソッドによって徐々に取って替わられつつある。シマンドル教義の翻案版や拡張版、また対抗版といったメソッドも今日広く認められる所である。 シマンドルを「祖」とする師弟関係の「家系図」は幾つもの世代にまたがり、多くの著名なベーシストの系譜を辿ると彼らの多くはシマンドルへと戻っていく。ゲーリー・カーやルートヴィヒ・シュトライヒャーもそういったベーシストの中に含まれる。
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