奏法と楽器形状
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/24 18:11 UTC 版)
アルパは爪で弾くようにして演奏する。原則は親指・人差し指・中指・薬指を使い小指は使わないが、ニコラス・カバジェーロなどは小指まで使い演奏する。左手でベース、右手でハーモニーを伴ったメロディを演奏するのが標準。メロディは薬指と親指で1オクターブ同時に弾くのが基本的である。 楽譜は無く、曲は口伝えで教えられる。 通常弦は36本程度、ヘ長調の音階で調律されており、ヘ音(F)は赤、属音のハ音(C)は青の弦が張られている。弦巻きにはギター用の物が取り付けられることが多いようだ。半音がでないため、ジャベ(llave)という器具を用いて半音を出す。弦と弦支えの間に指を入れて半音を出す方法もあるが、音はあまり良くない。最近では、アルパ本体に半音操作のできるレバーが付けられているクロマティックタイプもある。 大人であれば素手で持ち歩くことができるほどの大きさだが、共鳴箱が大きく見かけによらず豊かな響きを持っている。共鳴箱の側面や支柱には手彫の彫刻や寄木細工などの装飾が施されており、工房や個体によって少しずつ模様が違う。芸術性も高く楽器としてはかなり完成されたものと言える。
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