太陽面通過の経過とは? わかりやすく解説

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太陽面通過の経過

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/26 13:51 UTC 版)

金星の太陽面通過」の記事における「太陽面通過の経過」の解説

2012年金星太陽面通過 6月5日15時27分、サンフランシスコにて 6月5日196分、リッチモンドヒルにて 6月6日6時11分、ラグーザにて 6月6日7時33分、クウェート市にて 6月6日7時47分、モスクワにて 6月6日8時41分、広州市にて 6月6日12時10分、新潟市にて 金星太陽面通過動画半田市内にて 太陽面通過の間、金星太陽表面東から西動いていく小さな黒い円盤のように見える。天体太陽の手前を通過し、それによって太陽一部隠されるという点で日食似ている。しかし、日食において太陽を隠す月の視直径地球から見た見かけ直径)が約30分とほぼ太陽等しいのに対し太陽面通過時の金星視直径は約1分と太陽のおよそ30分の1しかない金星直径が月の約4倍もあるにもかかわらず視直径このように小さいのは、太陽面通過時の金星地球からの距離が約4100キロメートルであり、月(地球から約38キロメートル)の100倍以上も遠くにあるためである。 太陽面通過開始前金星太陽東側から太陽徐々に接近してくる。しかしこの時には金星は夜側の面を地球向けているため、見ることはできない続いて金星太陽面に接触する。この瞬間第1接触という。さらに金星太陽面の内側入り込み金星が完全に太陽面上にのった瞬間第2接触という。第1接触から第2接触までは約20分かかる。その後金星太陽面上西へ移動していく。金星太陽面の中心に最も近づいたときを食の最大という。さらに金星太陽面上を西に進み太陽反対側の縁に到達する。この瞬間第3接触という。第2接触から第3接触までにかかる時間は、金星太陽面の中心にどれだけ近い部分通過するかで大きく変わるが、2004年2012年金星の太陽面通過では約6時間である。さらに金星西へ進み、完全に太陽面から離れた瞬間第4接触という。第3接触から第4接触までは約20分である。このように長い時間がかかる現象であるため日の出前にすでに太陽面通過始まっていたり、日没時にまだ太陽面通過途中である場合があり、全過程観測できる観測地は限られる2004年太陽面通過においては中央アジアからヨーロッパで過程観測が可能であった2012年太陽面通過ではハワイから東アジアで全過程観測が可能であった第2接触直後第3接触直前金星の形が円形からずれて太陽の縁から滴り落ちる水滴のような形となり、しばらく太陽の縁にくっついた状態が数十秒間続く現象知られている。これはブラック・ドロップ効果呼ばれる。この現象のため、第2接触第3接触正確な時刻測定するのは困難であると考えられていた。しかし時代新しくになるにつれてブラック・ドロップ現象報告減っており、これは望遠鏡ピント合っていないなどの理由による見かけ現象だとされている。

※この「太陽面通過の経過」の解説は、「金星の太陽面通過」の解説の一部です。
「太陽面通過の経過」を含む「金星の太陽面通過」の記事については、「金星の太陽面通過」の概要を参照ください。

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