天然痘とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > ヘルスケア > 国際保健用語 > 天然痘の意味・解説 

天然痘

【英】:Smallpox

痘瘡ウイルス病原体とする感染症で、感染後高熱全身皮膚粘膜水痘様の発疹多数あらわれる。天然痘は世界各地約3000年前から、人類の歴史変えるほどの大流行繰り返してきた。特に乳幼児にとっては最大病気で、これから回復して瘢痕を残すことから、世界中で不治悪魔病気恐れられていた。
痘瘡ウイルスヒトにのみ感染するという疫学的特性終生免疫成立する種痘ワクチン武器として、WHOが1958年から撲滅作戦展開した結果、天然痘は1977年ソマリア青年患者最後に報告されておらず、1980年世界保健総会において根絶宣言出された。(その後実験室感染が数件報告されている)。天然痘は、撲滅宣言出され唯一の感染症である。
 WHOの作戦とは、天然痘患者発生すると、その発病1ヶ月前から患者接触した人々対象として種痘行いウイルスの伝播拡散防いで孤立させる事で天然痘の感染拡大を防ぐことであった。これはモッピングと言われる戦略で、ポリオ根絶対策でも現在用いられている。
 痘瘡ウイルスは現在、米国ロシアレベル4施設厳重に管理されているが、近年、これを用いたバイオテロ危険性叫ばれ新たな局面迎えている。(玉城英彦

参考URL:WHO天然痘ホームページ http://www.who.int/topics/smallpox/en/


このページでは「国際保健用語集」から天然痘を検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書から天然痘を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書から天然痘 を検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「天然痘」の関連用語

天然痘のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



天然痘のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
日本国際保健医療学会日本国際保健医療学会
Copyright (C) by Japan Association for International Health. All rights reserved,2025.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS