大統領選出の方法と時期
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/02 01:01 UTC 版)
「大統領 (大韓民国)」の記事における「大統領選出の方法と時期」の解説
詳細は「大韓民国大統領選挙」を参照 韓国の大統領選出は、現行憲法67条の規定に従って行われる。 大統領には、国会議員の被選挙権があり、選挙日の時点で満40歳に達している韓国国民が立候補することができる。大統領は、韓国国民の普通・平等・直接及び秘密の選挙によって選出される。 投票の結果、最高得票者が2人以上いる場合は、国会の在籍議員の過半数が出席した公開の会議において多数票を得た者が当選者となる。 大統領候補者が1名しかいない場合でも選挙は実施され、選挙で得票した信任票数が有権者総数の3分の1以上でなければ、大統領として当選することは出来ない。 選挙は、現任大統領の任期が満了する場合には、任期満了日の70日前から40日前までの間に実施される。大統領が欠位となったとき、あるいは大統領当選者が死亡もしくは判決その他の事由によりその資格を喪失したときは、欠位・資格喪失から60日以内に後任の大統領を選挙しなければならない(68条)。 選挙終了後、大統領当選者の任期は韓国の公職選挙法(朝鮮語版)第14条第1項に基づいて開始日が決定される。選挙が現任大統領の任期満了前に行われる場合、現任者の任期満了日の翌日午前0時から次期大統領の任期が始まる。選挙が現任大統領の任期満了後に行われた場合、または大統領が欠位の状況下で選挙が行われる場合は、中央選挙管理委員会が選挙の当選者を確定させた瞬間から任期が始まる。 この規定により、2017年に選出された第19代大統領の文在寅は、第六共和国体制下で初めて当選決定と同時に、政権移行の準備期間も無く大統領職へ就任することになった。 民主化宣言以降、現行の選出方法によって行われた大統領選挙は下記の通りである。 1987年12月16日:第13代大統領選挙(現職大統領の任期満了を見越して実施) 1992年12月18日:第14代大統領選挙(現職大統領の任期満了を見越して実施) 1997年12月18日:第15代大統領選挙(現職大統領の任期満了を見越して実施) 2002年12月19日:第16代大統領選挙(現職大統領の任期満了を見越して実施) 2007年12月19日:第17代大統領選挙(現職大統領の任期満了を見越して実施) 2012年12月19日:第18代大統領選挙(現職大統領の任期満了を見越して実施) 2017年05月09日:第19代大統領選挙(現職大統領が欠位となった為に実施) 2022年03月09日:第20代大統領選挙(現職大統領の任期満了を見越して実施)
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