大渕寺_(秩父市)とは? わかりやすく解説

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大渕寺 (秩父市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/10 09:22 UTC 版)

大渕寺
月影堂(観音堂)
所在地 埼玉県秩父市上影森411
位置 北緯35度58分04.6秒 東経139度04分00.2秒 / 北緯35.967944度 東経139.066722度 / 35.967944; 139.066722座標: 北緯35度58分04.6秒 東経139度04分00.2秒 / 北緯35.967944度 東経139.066722度 / 35.967944; 139.066722
山号 龍河山
宗派 曹洞宗
本尊 聖観世音菩薩
創建年 不詳
札所等 秩父札所 第27番
文化財 札所27番 龍河山大渕寺(秩父市指定史跡)
法人番号 1030005015106
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大渕寺(だいえんじ)は、埼玉県秩父市にある曹洞宗寺院で、山号は龍河山と号する。

本尊真言:おん あろりきゃ そわか

御詠歌:夏山やしげきが下の露までも 心へだてぬ月の影森

歴史

創建年代は不明である。口伝によれば、「宝明」という僧侶が病に伏して7年が経過していた。そこに弘法大師空海が立ち寄り、宝明のために空海は観音菩薩像を彫って与えた。宝明は空海作の観音像に祈願したところ、病気も快癒した。宝明はこれを私物化すべきでないとし、村人とともに観音像を安置する堂宇(観音堂)を建てたという。この伝説に従えば、平安時代初期に創建されたということになる[1][2]

当初、観音堂は現在の「護国観音」のあたりにあった。山の上にあり、月影清らかということから、いつしか「月影堂」と呼ばれるようになった、幕末期にふもとに移された[1][2]

1919年大正8年)、秩父鉄道蒸気機関車から排出される火の粉が飛んだため、当寺は全焼した。観音像は無事であったが、月影堂は再建されず、間もなく再建された本堂内に安置されることになった。1996年平成8年)に月影堂は再建され、観音像も移された[1][2][3]

護国観音

護国観音

護国観音(ごこくかんのん)は、埼玉県秩父市の大渕寺にあるコンクリート製の観音菩薩像。

1936年昭和11年)に造立されたもので、大船観音神奈川県鎌倉市)・高崎観音群馬県高崎市)とならぶ「関東三大観音」のひとつとなっている。当時の世相を反映し「武運長久」を祈願していることから、左手には剣を持っている[1][2][3]

文化財

  • 札所27番 龍河山大渕寺(秩父市指定史跡 昭和40年1月25日指定)[4]

交通アクセス

脚注

  1. ^ a b c d 安宅夏夫 文、西田信夫 写真『秩父三十四カ所めぐり(楽学ブックス 古寺巡礼4)』JTBパブリッシング、2008年、82-83p
  2. ^ a b c d 小林祐一 著『秩父三十四カ所 札所めぐり 観音霊場巡礼ルートガイド』メイツ出版、2017年、96-97p
  3. ^ a b 埼玉県佛教会 監修『埼玉のお寺 埼玉県寺院全集』千秋社、2001年、287p
  4. ^ 札所27番 龍河山大渕寺秩父市

参考文献

  • 埼玉県佛教会 監修『埼玉のお寺 埼玉県寺院全集』千秋社、2001年
  • 安宅夏夫 文、西田信夫 写真『秩父三十四カ所めぐり(楽学ブックス 古寺巡礼4)』JTBパブリッシング、2008年
  • 小林祐一 著『秩父三十四カ所 札所めぐり 観音霊場巡礼ルートガイド』メイツ出版、2017年

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