野坂寺とは? わかりやすく解説

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野坂寺

読み方:ノサカジ(nosakaji)

別名 白華秩父第一二番霊場

宗派 臨済宗南禅寺派

所在 埼玉県秩父市

本尊 聖観世音菩薩

寺院名辞典では1989年7月時点の情報を掲載しています。

野坂寺

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/31 20:42 UTC 版)

野坂寺
本堂
所在地 埼玉県秩父市野坂町2-12-25
位置 北緯35度59分1秒 東経139度5分7.8秒 / 北緯35.98361度 東経139.085500度 / 35.98361; 139.085500座標: 北緯35度59分1秒 東経139度5分7.8秒 / 北緯35.98361度 東経139.085500度 / 35.98361; 139.085500
山号 佛道山
宗派 臨済宗南禅寺派
本尊 聖観世音菩薩
創建年 不詳
中興年 慶安4年(1651年)【第1次】、寛保元年(1741年)【第2次】
中興 啓室【第1次】、仏海【第2次】
札所等 秩父札所 第12番
文化財 札所12番 仏道山野坂寺(秩父市指定史跡)
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山門

野坂寺(のさかじ、のさかでら)は、埼玉県秩父市にある臨済宗南禅寺派寺院で、山号は佛道山と号する。

本尊真言:おん あろりきゃ そわか

御詠歌:老いの身に苦しきものは野坂寺 今思い知れ後の世の道

歴史

創建年代は不明である。昔、甲斐国(現・山梨県)の商人が当地を通りかかったところ、山賊一味が現れて追い剥ぎをしようとしたため、商人は所持していた観音菩薩像に祈願したところ、その観音像から不思議な光を発したため、山賊一味は首領を除いて逃げ出してしまった。残った首領は改心して、仏門に入ることを誓ったという。数年後、この商人が立ち寄ったところ、元山賊の首領は僧侶姿になって真面目に修行に励んでいたという。この姿に感動して、当地に観音像を安置する堂宇(野坂観音堂)を創建したのが当寺の起源である[1]

その後、寺運衰微したが、1651年慶安4年)に啓室によって中興された。1741年寛保元年)、仏海は野坂観音堂を管理する「野坂寺」と統合し、現在地に移転した。旧観音堂は現在の当寺の裏山に位置し、統合後に「奥の院」となった(現存せず)[1][2][3]

1906年明治39年)に火災に遭い、山門を除いて全焼した。1909年(明治42年)に再建された[1][2][3]

文化財

  • 札所12番 仏道山野坂寺(秩父市指定史跡 昭和40年1月25日指定)[4]

交通アクセス

前後の札所

秩父札所(江戸巡礼古道)[5]
11 常楽寺 -- (1.5km)-- 12 野坂寺 -- (1.4km)-- 13 慈眼寺

脚注

  1. ^ a b c 埼玉県佛教会 監修『埼玉のお寺 埼玉県寺院全集』千秋社、2001年、281p
  2. ^ a b 安宅夏夫 文、西田信夫 写真『秩父三十四カ所めぐり(楽学ブックス 古寺巡礼4)』JTBパブリッシング、2008年、42-45p
  3. ^ a b 小林祐一 著『秩父三十四カ所 札所めぐり 観音霊場巡礼ルートガイド』メイツ出版、2017年、48-50p
  4. ^ 札所12番 仏道山野坂寺秩父市
  5. ^ 秩父札所連合会の地図 (PDF)

参考文献

  • 埼玉県佛教会 監修『埼玉のお寺 埼玉県寺院全集』千秋社、2001年
  • 安宅夏夫 文、西田信夫 写真『秩父三十四カ所めぐり(楽学ブックス 古寺巡礼4)』JTBパブリッシング、2008年
  • 小林祐一 著『秩父三十四カ所 札所めぐり 観音霊場巡礼ルートガイド』メイツ出版、2017年

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