大公殿下
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/23 08:26 UTC 版)
植物大国デュボス公国の君主。一人称は「でんか」。ぽよよんとした風貌で掴みどころのない人物だが、豊富な植物資源を活用し国力を増大させた名君である。その動きは「ルンバ」のようである。殆ど喋らず「ん」ばかりで、言葉と認識できるモノを聞いた人間はごく僅か。最強国ラマーニャの支配下から独立して3代目になる。植物は知恵があっても自身と子孫のことだけであり、他者のことを考えられるのは人間だけとシドに語った。気紛れ発言をトドリーガに利用されているかのように見えるが、腹の底は見えない謎に包まれた人物。みんな頑張れと密かに「妖精の草(ドワーフ・プランツ)」を追う者達にエールを送っており、殊にシドライアンに対しては「チャンナムの血がテキスト以上の「妖精の草」の真実を見つける」と心の中で呟いた。更には、シドに「妖精の草」捜索任務に指名したのは、彼がチャンナム人であることに意味があるとトドリーガに語った。「妖精の草」とチャンナム人の間の「何か」を知っており、永遠の命を望むトドリーガの姿を見つめていることもある。岩山の枯渇したかの如き植物の力を活性化させる「妖精の草」の力を追い求めており、一時的に行方を完全に見失っていたアリオとサシャを捜し出したトドリーガをその功績で好きにさせていたが、ラマーニャが動き始めたこともありトドリーガを罷免した。実は、植物大国の大計のために奴隷村に囲っているチャンナム人の奴隷を使って10年越しの「妖精の草」量産計画を企んでいる。シドライアンはあくまでも駒の1つでしかなく奴隷としか看做していないため、トドリーガの後任にすることを決める。一見して故国を守る王として正しく見えるが、名君を装うベールに隠された違和感が明らかになる。人間も植物も「支配できる命」だと看做し、世界は自身の庭だと考えている。そのため、自国「植物大国デュボス」の更なる強化を目指す。しかし、「妖精の草」による植物の暴走によりヘボンは崩壊、それ以降は「ん」しか言わなくなる。
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