埋葬の歴史とは? わかりやすく解説

埋葬の歴史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 23:11 UTC 版)

埋葬」の記事における「埋葬の歴史」の解説

原始人類の化石遺跡は、時代古くなるほど発見例少なく、また破損撹乱により原形保っていない事も多く、彼らが埋葬行為行なってたかどうかの判定は困難であるが、わずかな証拠から、猿人原人段階では埋葬はなかったと考えられる北京原人ホモ=エレクトゥス)は食人行なっていた可能性指摘されているが、埋葬をした形跡認められない埋葬という行為成立するためには、死を理解する事。また死者の魂や来世考えるといった抽象的な思考力発達不可欠で、アウストラロピテクスホモ=エレクトゥス・ホモ=エルガステルの段階ではまだ知的能力そこまで発達していなかったと考えられる。 最も古い埋葬の例はネアンデルタール人のものがよく知られており、埋葬起源はおよそ10万年前さかのぼる。発見されるネアンデルタール人類の化石は、事故遭難のため埋葬される事なく遺棄されたと思われるものも少なくないが、洞窟内など特定の場所から何体もの骨格化石副葬品と共に発見される場合多く、彼らが死者葬っていた証拠とされる。ただし、遺体を狙う食肉獣接近恐れて単に遺体埋めて隠したに過ぎないとする反対意見もあり、彼らが本当に埋葬呼べ行為行なったかどうか、まだ意見一致を見るに至っていない。 尚、ネアンデルタール人とほぼ同時期に既にアフリカ西アジアではホモ・サピエンス出現しており、彼らも埋葬行為行なっていた事は確かで、最古ネアンデルタール人に近い時代考えられるジェベル=カフゼー人で埋葬見られるが、これらのホモ=サピエンス絶対年代はっきりしないものや、石器などの文化遺物だけで人骨発見されない場合多く確実な事はわかっていない。

※この「埋葬の歴史」の解説は、「埋葬」の解説の一部です。
「埋葬の歴史」を含む「埋葬」の記事については、「埋葬」の概要を参照ください。

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