地域文化の活用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/31 16:49 UTC 版)
「桑名市立中央図書館」の記事における「地域文化の活用」の解説
桑名市立中央図書館では郷土資料の収集を官民協働で行うことを決めていたため、開館前に図書館職員全員を対象とした郷土資料に関する研修を行い、職員全員が桑名の基本知識を修得している。研修で出題された問題と解答は館内ネットワークで参照できるようになっており、日常の利用者への案内に活用されている。 2006年(平成18年)度より年1回、「昭和の記憶」を展示する取り組みを行っている。これは業者側からの提案であったが、市では提案内容をさらに拡張し、市民に写真などの情報提供を求め、情報提供者の元へ聞き取り調査へ行く人も市民から募集した。この活動を通して市民から自然に情報が集まるようになり、開館から3年で目標としていた郷土資料の蔵書1万点を達成した。ここで収集された情報は桑名ふるさと検定の公式テキスト『桑名のいろは』にも収録され、同検定の問題になっているほか、将来的には市史編纂にも役立てる方針である。「昭和の記憶」事業では、収集資料のデジタル化も推進している。 収拾した郷土資料は、4階にある郷土資料室「歴史の蔵」に保存され、貴重書が含まれるため入室には申請が必要である。桑名市および三重県の資料を収集・保管する。江戸時代の史料や伊勢湾台風で被災した史料は帙(ちつ)の中で保存し、室内は自動温湿度管理システムと不活性ガスで資料劣化を防止している。主なコレクションに、古文書群である「秋山文庫」と「伊藤文庫」、民俗資料を中心とした「堀田文庫」、児童文学を中心とした「北村文庫」(北村けんじ寄贈図書)がある。
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