地域別の特殊な読み方
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/16 02:06 UTC 版)
本州・四国・九州主に地形の意味を含む地名が奈良時代の和銅6年(713年)に「中国にならい郡郷名を好字(よきじ、縁起の良い字)で著せ」とする和銅官命で強引な当て字2文字に置き換えられた地名が多く、それらの地名が数多く残っている。古語では難読でなかった読みでも、死語となってからの期間が長い場合は読みがわからない人が増え、難読地名になる場合がある。 難読地名以外に、九州では「原」を「はる」または「ばる」と読むことが多い(例: 「中原」=「なかばる」、「原田」=「はるだ」)。山陰地方では、「山」を「せん」と読む(例: 「大山」=「だいせん」、「蒜山」=「ひるぜん」、「氷ノ山」=「ひょうのせん」)。 北海道・東北地方北部アイヌ語として使用されていた地名に漢字をあてる際、通常は使わない読み方をしたり、使用頻度が低くて一般大衆にあまり認知されていない漢字を用いたりするために難読地名となることが多い。 北海道の地名・駅名も参照。 沖縄琉球語独特の語彙や音韻が用いられている場合に難読地名となる。日本語風に読み方を変える例も目立つが、現地では昔ながらの呼び方がされていることも多い。詳しくは沖縄県の難読地名一覧参照。 例城=「グスク」 豊見城市など 東=「アガリ」 東崎など 西=「イリ」 西表島、西崎など 他九州と同様、「原」を「はる」「ばる」と読むことも多い(例: 「南風原」=「はえばる」、「与那原」=「よなばる」)。 また琉球語の急激な音韻変化により、漢字を当てた当初(1500年頃)の発音から乖離した場合も難読地名となる。 例今帰仁=「いまきんじん→なきじん」 勢理客=「ぜりかく→じっちゃく」 保栄茂=「ぼえも→びん」
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