地域住民史学運動
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篠崎勝は、地域社会史の研究・教育・運動を進めて、その研究者集団が歴史の担い手として成長する「地域住民史学運動」を進めたいとしていた。 1975年の近代史文庫総会は、事務室・研究会場・図書資料室・宿泊を兼ね備えた近代史文庫会館の建設計画を決定した。1979年8月、同会館は多くの会員や協力者の寄付金等により竣工して、道後樋又の借家から紅葉町に転居した。篠崎勝夫妻から多額の協力がされた。この時「伊佐爾波の野に秋艸の書院あり」「ここが好きでただの草が萌える」の2句を詠んだ。 定年退職前後からは、文庫俳句会や史跡巡りなどを開催するとともに、旧町村ごとの「立札運動」などにも挑戦した。また、歴史を支えた人々の記録に務め、オーラルヒストリーの手法なども取り入れて「小さな伝記」をまとめていった。さらに、1989年の天皇代替わりにあたっては、現代史の代替わりに伴う記録をまとめるとともに、日本国憲法の立場から、退位・即位の制度・儀式を批判的に検討した。
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