土木工学の成果
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/23 14:58 UTC 版)
「カリフォルニア州の歴史」の記事における「土木工学の成果」の解説
20世紀への変わり目から、カリフォルニアの歴史で工学分野の幾つかの功績が出てきた。多くの中でも最初の主要なものは鉱業、建設および鉄道だった。その後かなり経って、ロサンゼルス上水路はオーエンズヴァレーから取り、モハーヴェ砂漠とアンテロープ・バレーを通って、はるか南の乾燥したロサンゼルスまで水を運んだ。1911年に完成したが、独学のウィリアム・マルホランドの頭脳の所産であり、今日でも使われている。東部シエラネバダ山脈から流れ出るクリークの水がこの水路に集められた。これは1960年代に議論を呼んだ。というのもこの水路がモノ湖から水を引いており、この湖が特に別世界のような美しい生態系を持っていたからである。またオーウェンズ・バレーの農夫からも苦情があった(カリフォルニア水戦争)。 もう1つの功績はフーバーダム(ネバダ州にあるが、電力と水は南カリフォルニアに供給される)、ヘッチ・ハッチー貯水池、シャスタダムおよびカリフォルニア水路であり、北カリフォルニアから乾燥し広範囲に拡がった南カリフォルニアに水をもたらした。別の計画はトゥーレア湖からの取水だった。この湖はアメリカの中で高水位の時は最大の淡水湖だった。このことで乾燥したサンホアキン・バレーの中に大規模な湿地を作り出し、海岸にも豊富な沼地を作った。1970年代までに湖の水は完全に抜かれたが、多雨期には自分で復活しようとしている。 1910年以降、自動車での移動が重要になった。重要な道路はリンカーン・ハイウェイであり、アメリカでは初めての自動車用大陸横断道路となり、ニューヨーク市とサンフランシスコを繋いだ。1913年に完成したリンカーン・ハイウェイは州内の産業と観光の両方の発展に大きな刺激となった。同様に1926年のアメリカ国道66号線の完成が効果を上げた。
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