園芸品種に対してとは? わかりやすく解説

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園芸品種に対して

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/12/30 02:53 UTC 版)

原種」の記事における「園芸品種に対して」の解説

品種改良や種間交配が行われて園芸品種作られ場合に、野生種Wild species)をさしてこう呼ぶ。 栽培種改良される前の、野生ときのままのもの。また、全く改良されていない植物のことを言う。改良種交配種)に比べると、花や果実貧弱だったり、花の色くすんでいたり、花付きがまばらあるいは一時期しか咲かないなど、改良種比べて劣る部分が多いが、丈が低く野趣富んでいることから、原種愛好する人もいる。国外草花でも、原種やそれに近いものは山野草として流通する例もある。チューリップ原種は、花は小さいが、花弁が非常に長いもの、模様があるなどのものがあり、また、シクラメン原種鉢物になっている園芸品種比べて耐寒性が強いものや香りのあるものもある。バラ原種は、四季咲き性こそないが、花も立派で豊か芳香を持つものがかなりある。また、一般に栽培種より様々な悪条件耐える性質強く、そのため、これをあらため品種改良素材とする、あるいは交配親とするなどの例もある。一般に品種改良は、その過程特定の性質のものだけを選び出すため、原種の持つ遺伝子多様性著しく失う傾向がある。そのため、新し性質求め場合には原種から探すのが効果的な場合も多い。 ただし原種とは言っても野生のものをそのまま持ち込むではなく野生個体群から採取され栽培され個体からの自家受粉や、そのような個体同士交配により得られ個体もこう呼ぶ。その際地域変異などを無視した場合野生には存在しないもしくは稀な形質を持つ個体出現することもある。特に野生個体群から採取される段階人為的な選別が行われている場合にはこのようなことが起こりやすい。

※この「園芸品種に対して」の解説は、「原種」の解説の一部です。
「園芸品種に対して」を含む「原種」の記事については、「原種」の概要を参照ください。

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