国家公務員解任
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/30 16:16 UTC 版)
「ブアレム・サンサル」の記事における「国家公務員解任」の解説
2003年に小説『楽園を語って』を発表。サンサルはこの直後に政権批判・体制批判により産業省の官僚の職を解かれた。実際、彼はこれら初期の3作で一貫してアルジェリア社会を厳しく批判し、とりわけ、アルジェリアにおける「闇取引、宗教、官僚主義、犯罪・暴力・党派性の文化、死の称賛、独裁者の賛美、感情的な議論、虚飾趣味」を批判した。解任後、教員であった妻もまた辞職を余儀なくされ、サンサルは職を探したが、公務員としての再就職は難しかった。かつて教鞭を執った国立理工科大学に戻ることを考え、元同僚に相談したところ大いに歓迎されたが、国家公務員である国立大学の教員になるためには、法令や政令による任命が必要であり、官公庁がこれを発布しなければ給与が支払われないと言われた。民間企業、特に外資系企業への就職も考えたが、風当たりが強いのはどこも同じであった。幸いにも印税と各賞の受賞による賞金があり、講演会やシンポジウムにも招待されたため、作家活動で生計を立てることができた。
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