国内茶葉生産量について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/27 20:13 UTC 版)
全国的に知られる静岡県のものや宇治茶、狭山茶、八女茶、大和茶などと比べると、伊勢茶の知名度は低いと言えるが、栽培面積・荒茶生産量ともに三重県は第3位である。2009年(平成21年)度の日本の荒茶生産量に占める三重県の割合は8%である。また静岡県産や鹿児島県産の茶と比べて荒茶価格は低めである。これは戦後に茶栽培の建て直しが滞ったためで、結果として伊勢茶は知名度のある静岡茶や宇治茶の原料茶となってしまった。しかし、近年需要が高まっている加工用原料茶(アイスクリームなどに使用)には全国第1位のシェア(82%)を持つ。 2000年(平成12年)に「環境にやさしい安全安心な伊勢茶づくり運動」を開始、2003年(平成15年)に生産履歴の記帳を柱とする「伊勢茶ガイドライン」の制定を経て、2004年(平成16年)には伊勢神宮に初めて伊勢茶の初物を奉納した。2007年(平成19年)3月に地域団体商標に認定され、翌4月には商標登録された事を受け、関係団体では積極的なPRの展開を決めている。三重茶農業協同組合では、情報通信技術(ICT)を導入して「伊勢茶トレーサビリティシステム」を運用している。
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