国会議員鉄道乗車証の不正使用事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/26 13:48 UTC 版)
「山下八洲夫」の記事における「国会議員鉄道乗車証の不正使用事件」の解説
2022年5月8日、詐欺と有印私文書偽造・同行使の疑いで愛知県警中村署に逮捕された。逮捕容疑は同年4月27日、期限切れの「国会議員鉄道乗車証」を提示し信じ込ませた上で、自由民主党所属の東海地方の現職参議院議員の名前を記入した「国会議員指定席・寝台申込書」を東京駅の駅員に提出し、東京駅 - 名古屋駅間の東海道新幹線の特急券とグリーン券2組をだまし取った疑い。 しかし、駅員は発券ミスにより、山下が申し込んだ往復券ではなく、2組とも片道の東京から名古屋への下りの券を渡したため、名古屋駅で1組を交換する対応を取った際、JR東海が申込書に記入された議員に問い合わせ、なりすましが発覚した。山下が未使用のもう1組の乗車券を所持し復路の出発日の8日に名古屋駅構内に現れたところを、JR東海から相談を受け警戒中の捜査員から任意同行を求められ、署で逮捕された。同県警によると、山下は「間違いありません」と容疑を認め、鉄道乗車証を「落選後も継続的に使っていた」と供述しており、動機について「議員時代のことが忘れられなかった」と話しているという。愛知県警の取り調べによると、山下は鉄道乗車証を10年以上にわたって繰り返し悪用していたと見られる。その後、17日の参院議院運営委員会理事会で事務局が報告したところによると、年度ごとに支給される鉄道乗車証について、山下には参院議員在職中の1998年から2010年度の分として計13枚支給しているが、そのうち2008年度分は「列車内で紛失した」とする紛失届が出された上で未返却であったという。この乗車証が不正に利用されたとみられている。 逮捕を受けて立憲民主党は同月9日、党の岐阜県総支部連合会が持ち回り常任幹事会にて山下を岐阜県連常任顧問から解任し、除籍処分とすることを決定。また党本部は西村智奈美幹事長の名で本件に関する謝罪と共に党の綱紀粛正を図る方針を示し、山下に対して「事実をすべて明らかにした上で、全額を弁済することは当然」とのコメントを発した。 同年5月27日に詐欺と有印私文書偽造・同行使の罪で名古屋地方検察庁に起訴された。6月1日付で名古屋地方裁判所が山下の保釈を認める決定を行い、6日に保釈保証金300万円を納付し、保釈された。
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