四診
四診
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 04:19 UTC 版)
治療法を決定するためには四診(望、聞、問、切)を行う。四診は証を明らかにし漢方薬処方を決定する目的で行われる。 望診(ぼうしん) 医師の肉眼による観察。体格、顔色、皮膚の艶、舌の状態等。特に舌の観察をもとにした診断を舌診(ぜっしん)と呼び重要視される。 聞診(ぶんしん) 医師の聴覚、嗅覚による観察。患者の声、咳の音、口臭、体臭、排泄物の臭いなどから診断する。 問診(もんしん) 漢方独自の概念はあるものの、基本的には西洋医学と同様に家族歴、既往歴、現病歴、愁訴を問う。西洋医学よりも詳しく、一見無関係な質問も行い、全身状態の把握に努める。 切診(せっしん) 医師の手を直接患者に触れて診察する方法。脈の状態から診断する脈診(みゃくしん)と腹の状態から診断する腹診(ふくしん)が特に重要である。脈診では、脈拍・不整脈のみならず、脈の速さ・強さ・深さ・緊張度などから病態を把握し、腹診では胸脇苦満、心下痞硬、胃内停水など腹部の特別な所見の有無を診る。腹診は、日本で独自に発達した診察法である。
※この「四診」の解説は、「漢方医学」の解説の一部です。
「四診」を含む「漢方医学」の記事については、「漢方医学」の概要を参照ください。
四診と同じ種類の言葉
- >> 「四診」を含む用語の索引
- 四診のページへのリンク