命名と記念
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/09 02:50 UTC 版)
「フアン・ロドリゲス・カブリリョ」の記事における「命名と記念」の解説
カブリリョの発見は当時はほとんど注目されなかったため、カブリリョの命名した地名は一つとして後世に残らなかった。しかし、現在カブリリョは最初にカリフォルニア沿岸を旅した西洋人として記憶され、多数の公園・学校・建物・道路などにカブリリョの名がつけられている。 特に、アメリカ合衆国国立公園局の運営するカブリヨ・ナショナル・モニュメントはサンディエゴのポイント・ロマから湾を見おろしており、カブリリョがはじめてカリフォルニアに上陸してサンディエゴと太平洋を眺めたことを記念している。このモニュメントは実物よりも大きなカブリリョの像で、ポルトガル政府によって寄贈された。また、1935年にはポルトガル大使から米国にカブリリョをたたえる銘板が贈られている。公園内の博物館はカブリリョとその航海をテーマにしている。毎年9月にはカブリリョ・フェスティバル会社の主催で、カブリリョがサンディエゴ湾を発見したことを祝うための3日間のカブリヨ・フェスティバルが開催され、バラスト・ポイントにカブリリョが停泊する様子が再現される。 9月28日はカリフォルニア州の公式の「カブリリョの日」に指定されている。 北カリフォルニアのポイント・カブリロ灯台の名はカブリリョにちなんでつけられた。ロサンゼルスのサンペドロにはカブリロ海岸とカブリロ・マリン水族館がある。 カブリリョにちなんでつけられた学校名にはアプトスのカブリロ・カレッジ、ロンポークのカブリロ・ハイスクール、ロングビーチのカブリロ・ハイスクールがある。ベンチュラとサンタクララには中学校が、ホーソーン、マリブ、サンディエゴ、サンペドロには小学校がある。 サンタバーバラ郡ラス・クルセスから北へサンフランシスコまで走っているカリフォルニア州道1号線の一部はカブリロ・ハイウェイと呼ばれている。サンディエゴのバルボアパークにあるカブリロ橋とカブリロ高速道路(カリフォルニア州道163号線)もカブリリョにちなむ。サンディエゴ、サンフランシスコ、サンタクララ、サンペドロ、サンタバーバラ、パームデザート、トーランスにはカブリリョの名をもつ道路が存在する。 「SSカブリロ」は、1914年に進水した木造蒸気船で、サンペドロ海峡を渡ってサンタカタリナ島まで行く渡し船だった。のちにアメリカ陸軍に徴発されて、第二次世界大戦中に北カリフォルニアで兵士の輸送に使われた。 1992年、アメリカ合衆国郵便公社は29セントのカブリリョの記念切手を発行した。 クライブ・カッスラーのオレゴンファイルシリーズの小説において、「コーポレーション」の会長でオレゴン号の持ち主の名前はフアン・カブリリョにちなんでつけられた。
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