名誉回復と評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 00:15 UTC 版)
戦後「民生緑園」と改称された大正公園は、1998年2月28日に当時の台南市長張燦鍙(中国語版)が「湯徳章紀念公園」に改称し、德章の胸像が設置された。また、2014年には市長職だった頼清徳により、德章の命日3月13日が台南市の「正義と勇気の紀念日」に制定された。 2015年、台南市政府文化局により市にゆかりがあり著名な功績を残した人物を称える『台南歴史名人(中国語版)』(政治類)に認定され、旧居に銘板を設置する際には市長頼清徳や地元の実業家許文龍が出席している。 2016年、区内にある鄭氏政権からの寺院『八吉境五帝廟(中国語版)』では八田與一ら台南ゆかりの人物とともに德章をデフォルメした塑像が屋脊(棟)部へ設置された。 没後70年となる2017年には、生前の弁護士時代に市内ハヤシ百貨店で購入したとされているデスクが特別展で展示された。 台南市内の旧宅は、2020年4月台南市文化資産管理処が暫定古跡に認定し、また民間有志により設立された台南市文化資産保護協会が同宅を購入し記念館として再整備するためのクラウドファンディングに成功したため、同協会は翌年の德章の命日までに記念館の開館を目指し、2021年3月13日に旧居が公開されることになった。 没後75年となる2022年3月13日、市長黄偉哲は、湯徳章紀念公園から西側に伸びる中正路のうち、旧日本勧業銀行台南支店(現・台湾土地銀行台南支店)やハヤシ百貨店などがある忠義路との交差点までの区間約170メートルを「湯徳章大道」へ改名することを発表した。正式な改名は上半期中に実施される予定で、同公園の南西角にある国立台湾文学館(旧台南州庁)の街路表記は「湯徳章大道1号」となる。 旧居 命日に民生緑園の德章像で演説する市長黄偉哲(2019年)
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