各国の郵便受け
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 06:22 UTC 版)
プライバシーの問題から、錠をかけられるようになっているタイプのものが多い。錠の種類としては、キーロックやダイヤルロックなどがあるが、しっかりと鍵をかけていてもスロット部分から手や器具を用いて取り出すことが可能な場合もあり、ことに集合住宅の集合ポスト(郵便受け)がそうなっている場合などに、「ドアポストのほうに入れて下さい」と表示し、封鎖している例も見られる。これには、単に階下まで降りていくのが面倒だからという理由も考えられる。 日本 一戸建て住宅 一戸建て住宅では郵便受けは様々である。玄関が洋式のドアの場合、(イギリスなどと同様に)ドアに郵便受けがついている場合もある。最近ではアメリカ風の箱状の郵便受けを設置している一戸建ても増えている。田舎ではスチール製の郵便受けを入り口脇に設置している場合もある。 マンション 1階の共同の玄関脇などに、集合的な郵便受け(の部屋)が設置している場合が多い。それが無い場合は、各部屋のドアの中央に設置されている郵便受けが用いられている。 アパート 日本のアパートには各戸に「ドアポスト」がある場合が多い。郵便法第四十三条(高層建築物に係る郵便受箱の設置)によると階数が3階以上で、その全部又は一部を住宅、事務所又は事業所の用に供する建築物で、総務省令が定める建築物は、各住居前の玄関ではなく、出入口付近に郵便受箱を設置することとなっている。こうした郵便受けの集合体を、「集合郵便受箱」または「集合受箱」と呼んでいる。 米国 アメリカの映画やドラマ、漫画などを見ていると、半円柱様の形状をした郵便受けの側面に、小さな金属製の小旗(赤い場合が多い)がついていることがある。これは中に郵便物が入っている印であり、郵便配達員が郵便物を入れたときや家の住民が自分から出したい郵便物を入れた場合にはその小旗も一緒に立てて合図しておき、郵便物を取り出し中を空にするときにはその小旗も倒して戻す。こういったシステムがある背景としては、アメリカでは各家庭から郵便ポストまでの距離が遠いという事情があると推察される。 アメリカ合衆国では郵便受けに、差し出し郵便物を入れておくことで発送することができる。アメリカ合衆国では、「letter box」は(郵便局の)郵便ポストの事を示す。 イギリス イギリスでは各家庭にある郵便受けのことをレターボックス"letter box"という。形状としては、真横から見た形状が横長の長方形で、上方部分(屋根部分)が丸い、筒を半割りにして乗せたような形状になっているタイプが最も象徴的な形状として知られている。 各国の郵便受け フランスのコミュニティの地区共同の郵便受け ベルギーで1376年から用いられている郵便受け ドイツの集合住宅の郵便受け 米国の一軒家の郵便受けの例。側面に金属製の赤い旗がついている。
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